日産GT-Rの純正オイル0W-40を軽自動車に入れたらどうなるのか考察

実際に試してはいないんですが、日産GT-R指定のエンジンオイルに触れる機会があったので考えてみました。

現行の日産GT-RのエンジンオイルにはMobile1の0W-40が指定になっています。今までなら自動車メーカーが自社で開発しているエンジンオイルを入れているはずでした。

しかしGT-RはMobile1をチョイスしています。実はGT-Rだけではなく、ポルシェやレクサスのスーパースポーツであるLFAも、指定オイルにMobile1を選んでいます。

理由はもちろんMobile1の性能も考えられますが、もう一つ大きな理由が存在します。これらスーパースポーツカーっていうのは、世界各国で展開しています。

ワールドワイドで展開しているスポーツカーが、例えば日本から遠くの場所で購入されたとき、指定の純正オイルがすぐに手に入らなかったらユーザーはやきもきします。

それを解消するために、Mobile1にしているというわけです。Mobile1は世界各国で比較的入手しやすいオイルで性能も担保されている為、ワールドワイドに展開しているスポーツカーに採用されやすい背景があります。

そんな日産GT-Rのオイルを例えば軽自動車にいれたらどうなるか?

GT-Rの純正オイルと普通のオイルを比較してみた

まずはMobile1のGT-R指定オイルと普通のエンジンオイルを視覚的に比較してみます。

GT-R指定オイルは若干色が濃いですね。

左からGT-R指定オイルの0W-40。部分合成油の5W-30。15W-50の2500km使用後の廃油と並べてみました。

オイルの色合いについては、配合されている添加剤などに左右されるので、特に問題視するところはありません。ただ個人的にオイルの色は薄いほうが好みです。

オイルの色が薄いほうが、どの程度オイルが焼けてきているかがわかりやすいからです。

GT-Rのオイルは色が濃いです。

瓶に入れて振り回してみましたが、0W-40というワイドレンジですが、低粘度側が0なのでサラサラしています。

GT-R指定オイルを軽自動車に入れたらどうなるのか?

それではこの日産GT-R指定オイルを軽自動車に入れたらどうなるのか?

もちろん0W-40という粘度なので、0W-20指定の車でという観点で考えてみます。5W-30の指定車には低粘度側の粘度が下がるので、オイルクリアランスの観点からも望ましくありません。

結果を書くまでもなく、オーバースペックであるということですね。軽自動車にいれたら意外といいと思うんです。というのも、軽自動車のエンジンって、オイルの量が3リットルに満たない車が殆ど。

さらには排気量が660ccしかない為、エンジンを小型車や普通車に比べて高回転域までぶん回します。

つまり、オイルに求められている状況って小型車や普通車の0W-20指定車よりも過酷なんです。そんな軽自動車にGT-R専用オイルを入れたら、オーバースペックながらエンジンを強固な油膜で保護してくれるし、熱ダレなどは日常使いでは皆無でしょう。

サーキットランをするときに入れてみてもいいかもしれませんね。軽自動車レースやジムカーナなどに行く前に、GT-Rのオイルを入れればエンジン的には何の心配もいらなくなりますからね。

ちなみにGT-R指定オイルは同じ0W-40でも上のものとは違います。

SAEマークの上にNISSAN GT-RとかいてあるウルトラパフォーマンスのフォーミュラーJですのでお間違いなく。

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