ここのところ、粗悪な部品に悩まされることが増えてきました。車を修理する際に、部品の選択として純正を使うか社外を使うか悩むところです。
特に費用をあまりかけたくないという人は、積極的に社外を使うのではないかなと。
ネットやスマホの影響で、誰でもお気軽にパーツが買えるようになりました。
最近は見逃せない粗悪部品も、流通してきているので改めて故障の事例などを紹介します。
目次
ダイレクトイグニッションを交換したら1年たたずに故障
まず1例目として、イグニッションコイルについて。
今、8割以上の車がダイレクトイグニッションシステムを採用しています。稀に2コイルの点火システムを使ってるエンジンもありますが、軽自動車から普通車まで各気筒1ずつにコイルを備えるダイレクトイグニッションです。
このイグニッションコイルがリークしたり壊れる事があります。
コイルが1つ壊れると、つられるように他の気筒のコイルも壊れていく・・・。よくあるあるなトラブルですが、交換したはずのイグニッションコイルがまた壊れる・・。
こんなトラブルがたまに発生します。
原因は、粗悪な社外部品です。ネットに流通している社外部品で、粗悪なものがあります。最初はちゃんとエンジン不調が治ったりしますが、長く持たないで壊れてしまう。
そんな粗悪なコイルには保証がついていなかったり・・。
早いもので1年後にまた壊れるという粗悪品にも遭遇したことがあります。
それ以来、さほど値段が変わらないのであればと純正をお勧めするようにしています。
O2センサ交換したのにまたチェックランプ点灯
エンジンチェックランプ点灯原因のNO.1に挙げられるのがO2センサの不良です。実はO2センサって、劣化をしていくものがあり、欧州車では定期交換部品になっています。
O2センサが不良で交換したのにエンジンチェックランプが、しばらくしたらまた点灯した。この手のトラブルも多いです。
問題になるのはセンサを2つ使ってるタイプです。基本的に、両方同時交換がお勧めです。というのも2つセンサを使ってるタイプのものは、入り口と出口で電圧差などをモニタリングしています。
センサが同じ純正品だったらいいんですが、片方が純正で片方が社外という組み合わせの場合、特性不良になることがあります。
O2センサも純正で交換をお勧めします。
社外部品を使ってもいい部位は?
それでは、社外部品として使ってもいい部位はどこなのか?
きちんとした社外部品ということを前提で考えると、
エアクリーナー
エアコンフィルター
補機ベルト
プラグ
ブレーキパッド
ワイパーゴム
タイヤ
各油種(CVTやATFは除く)
パワーウインドウスイッチ
この辺りならば問題ないと思います。もちろん素性のしっかりした部品メーカーであること。
粗悪な部品だとエアクリーナーやエアコンフィルターが純正に比べてぺらっぺらのものもあります。
プラグについてはNGKやデンソーなど有名どころなら、純正採用されているので問題ありません。
ベルト類も三ツ星などがお勧めです。たまにグリップが弱くてベルト鳴きが出るものもあります。
エンジンのセンサ類や故障したら不調になるようなパーツは出来れば純正を使ってください。イグニッションコイルや各種センサなどがあげられます。
あとタイミングベルトやクラッチなど、簡単に交換ができない部位に関しても、純正を使ったほうがいいかなと。自分の車なら社外を入れますけどね。人の車を整備するときはやっぱり純正かな。
昔に比べて、粗悪な社外部品がかなり流通してきているので注意してください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。