スバル全車において、非純正部品の使用に関する注意事項がアナウンスされていましたので、紹介してみます。
車の部品にはメーカーが作っている純正部品とそれ以外の社外部品があります。
一般的に純正部品のほうが値段が高価です。車検整備などで部品を交換する時に、積極的に社外部品を使うことで費用を抑えられるというメリットがあります。
しかし、非純正部品の使用に関する注意というアナウンスがスバルからされています。
一部抜粋してみます。
非純正部品の使用は、正常な機能、性能を発揮できないだけでなく、場合によっては車両走行上の重大な問題を生じる可能性があります。
スバルの注意喚起より
具体的にどのように不具合が起きるのかを以下にまとめてみました。
目次
吸気系の社外部品を使うことによるトラブル
吸気系の社外部品で代表的な社外部品といえば、エアクリーナーです。当たり前のように社外部品でエアクリーナーは使われています。
車検の整備工場でも社外部品でエアクリーナーを使うことは、よくあります。実際にうちの整備工場でも費用を抑えたいというときは、積極的に社外を使ってコストを下げます。
しかし、社外のエアクリーナーを装着すると不具合が発生するということで、事例として取り上げられています。
どのような不具合が発生するのかというと、吸入空気量の変化や密封不良などで通常以上のエアを吸い込むことがあり、エンジン不調や警告灯が点灯したりするというもの。
エアクリーナーって、よく見るとふちにゴムパッキンがついているメーカーがあります。これはケース外からのエアを吸い込まないようにしているわけです。
エアフロはエアクリーナー後についていますが、エアを吸い込むことでハンチングを起こしたり、アイドリング回転数があがったりするトラブルにつながります。
社外オイルフィルターによるトラブル
続いてもよく使われる社外部品。オイルフィルターです。
オイルフィルターに至っては、純正品を使ってるところの方が少ないくらい出回っています。ガソリンスタンドや大手カーショップなどは、自社開発のオイルフィルターを使っています。
社外のオイルフィルターを使うことで起きるトラブルは、やはりオイル漏れです。
今まで僕も社外のオイルフィルターを幾度となく使ってきましたが、パッキン不良でのオイルもはほとんど発生しませんでした。
しかし、オイルフィルターって油圧がかかる部品です。パッキンが不良を起こしていると、オイルが勢いよく漏れだす可能性があります。
なので純正品を使ってくださいとアナウンスしています。
各種電球を社外で使うデメリット
最後に紹介するのが各種電球です。電球こそ純正を使うか?と疑問に思ったりしてしまいますが、やはりW数の違いなどで電流値がオーバーし、コネクタや配線の異常過熱を誘発して溶損などが発生します。
これは社外部品を使うからというよりは、W数の違いが主な原因だと思いますけど。
今はLEDなどが主流なので、消費電力は低くなっているものの、安い製品を使うとパッキン不良でコネクタ部に錆が発生するなどというトラブルもあります。
社外部品を使うと保証適用外になることも
これら社外部品を使って、トラブルが発生すると新車で保証期間があったとしても、保証適用外になることがあると明記されています。
自動車メーカーとしては部品が起因となるトラブルまで、全て自社で保証しろというのは確かに賄いきれません。
重要な部位は、できるだけ純正を使用することで、トラブルは回避できると思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。