燃料系統のメンテナンスというと、燃料フィルターの交換とか燃料ホースの交換などが思いつきます。頻繁にメンテナンスするような部類ではなくて、どちらかというと不具合が発生してから着手する場所かもしれません。
そんな燃料系統で定番のメンテナンスというと、添加剤の仕様です。
燃料系統の添加剤として、名実ともにナンバー1と評判のワコーズフューエルワン。
今回このフューエルワンを買って、試してみることにしました。
フューエルワンはというと、ガソリン(2サイクル・4サイクル)・ディーゼル兼用燃料添加剤です。ガソリンの2ストにもディーゼルにも使えるところがすごい。
ワコーズにはプレミアムパワーという燃料添加剤もありますが、最初にフューエルワンから試してみたいと思います。
目次
走行距離11万キロオーバーの車にどれだけ効果があるのか？
今回フューエルワンを試してみるのは自分が使ってるマイカーです。
走行距離は11万キロをこえて、エンジンはオイル上がりオイル下がりを併発、異音も出てきています。 先日燃焼室の様子もプラグを外して、LED付き内視鏡で確認しました。
燃焼室は思った以上に真っ黒です。
右上に見えるのがバルブです。バルブもカサの部分にカーボンが堆積しているのがわかります。
車の状態としてはよくないというのが見ただけでわかります。 果たしてフューエルワンでどの程度改善できるのか？
テスト方法はフューエル1を添加して燃料が空になるまで走る
テストはいたってシンプルです。
現在燃料メーターが1メモリ減ってるかどうか位です。
おそらく30リットル以上は残っていると思います。 ここのフューエルワンを全量添加しました。 あとはガソリンランプが点灯するまで走り、再び燃焼室の状態を点検するというものです。
使い方は普段と同じでチョイ乗りもするし、週末はある程度まとまって走行もします。 あまり期待しても仕方がないと思っています。あれだけカーボンがびっちり溜まっているものを一度の燃料添加剤で改善が出来たら驚異的です。
燃焼室をクリーニングするのであれば、カーボンクリーニングと呼ばれる方法のほうが手っ取り早い。
カーボンクリーニングはインテークから溶剤を吸わせて、意図的に燃焼室で燃やすことにより、燃焼室のカーボンなどを取り除いてくれるメンテナンスです。
ワコーズではRECSがそれにあたります。 ただフューエルワンであっても、インジェクターから噴射された燃料が吸気バルブから吸い込まれて効果は期待ができます。
一つずつ順番にどのていど効くのがを検証していこうと思っています。
ガソリンが空になるまで走ってみた
フューエルワンを添加して、ガソリンメーターが空になるまで走ってみました。高速道路を走ったとかそういう事ではなくて、普通の使い方です。
街乗りオンリーで、ガソリンタンクに入れたフューエルワンがどの程度効果があるか？
検証前と同じで、一番シリンダーのプラグを外してプラグホールの穴から燃焼室を覗いてみます。
ピストンや燃焼室の状態はどうなのか？
プラグの焼け具合は前回とさほど変わりません。これも早めに交換するのがお勧めな状態かな？
Wi-FiのLED付き内視鏡を中にシリンダー内部へ。
およそ200km弱の走行でどの程度燃焼室が変わったかな？
前回となんだか違います。
ピストントップが白くなってくれています。カーボンが焼けてきているような印象です。
これがフューエルワンの効果であれば、200km走行でここまで変化が出るというのはすごいかもしれない。
こちらが前回の添加前の状態です。真っ黒だったピストンが・・・
表面が白くなってカーボンがなくなってきているのがわかります。
燃費的にはまだ変化はないのですが、見た目でここまで変わってくれるというのはびっくりです。
とりあえず経過観察で、もう一本フューエルワンを添加してみようと思います。燃焼室の状態がどんどん奇麗になれば、その効果は間違いないと言えるでしょう。
いずれにしろ、一定の効果があったことをご報告しておきます。
もう一本入れて、さらに経過を観察します。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。