カーブを曲がった時に出る異音はドライブシャフト!ブーツが切れてればシャフトが駄目に!

カーブを曲がった時にガガガという異音がする・・・。切り替え式の4WDで、4WDに入れてカーブを曲がると異音が大きくなる・・・。

こんなトラブルを車検や点検でオーダーされることがあります。

結論を先に言ってしまえば、これらの異音はドライブシャフトから出ているのが殆どです。今日は、ドライブシャフトの異音について。見分け方など。

ドライブシャフトは何をする部品か?

基本的なことですが、ドライブシャフトって一体何をしている部品なのか?

ドライブシャフトは簡単に説明するとエンジンからの駆動力をタイヤへと伝達するためのシャフトです。

正確にはエンジンからの回転をミッションへ。そこからデフを介して左右のハブへとドライブシャフトで駆動力を伝達しています。

なので、駆動輪にしかついていません。例えば2WDのFRのフロントにはドライブシャフトはついていません。そして車軸懸架式のサスペンションの場合、ドライブシャフトは使われずアクスルシャフトで駆動を伝えています。

必ずしもドライブシャフトが使われているわけではないということですね。しかし今の車のほとんどがFFタイプが主流です。エンジンを横置きにして搭載しています。そこからドライブシャフトで左右のタイヤへ回転をつなぐようになっています。

ドライブシャフトから異音がでる原因は?

ドライブシャフトから異音がでる原因は何か?これは、ドライブシャフトのジョイント部分がベアリングになっています。

通常グリスが詰められてジョイントを保護、さらにドライブシャフトブーツで雨水埃を防いでいるのですが、ブーツが切れて内部へ雨や水が入り込んでしまうのです。

すると、ベアリング部が錆付いてしまい、異音の原因となります。一度異音が発生したドライブシャフトは、交換しないと音は収まりません。

異音が出てなければブーツだけ交換すればOK

もしカーブを曲がった時に、まだガコガコ異音が出ていなければ、切れてしまったドライブシャフトブーツだけ交換すれば大丈夫です。

異音が出ていないのは内部のベアリングが大丈夫な証拠です。ドライブシャフトブーツが切れて間もないということですね。

ブーツだけで交換するには、今は割れブーツと呼ばれているメンテナンス性の高いブーツが販売されています。

純正のドライブシャフトブーツを交換しようとすると、シャフトを分解しないといけないのでかなり手間になります。割れブーツの部品設定があるのなら割れブーツを使ったほうが作業が楽に行えます。

割れブーツは接着剤でブーツを接合して、ブーツバンドで固定します。なので作業的には車からドライブシャフトを外す必要はありません。

純正タイプのドライブシャフトブーツは、シャフトを分解しないと交換ができない仕組みになっています。

ドライブシャフトを車に残した状態で、ジョイントだけばらせる車もあります。どちらにしろ割れブーツよりも工賃がかなりかさみます。

カーブを曲がってる時アクセルオンで異音がでるかどうか?

ドライブシャフトからの異音はどうやって点検すればいいか?

これはカーブを曲がってる最中にアクセルを踏み込んで、負荷を与えます。その時にガコガコ音が出ていればシャフトのベアリングから異音がでています。

ドライブシャフトからの異音はかなり大きな異音です。

交換作業は、リビルト部品との交換が一般的です。相場は1本15000円くらいが部品代です。工賃が1本1時間弱かかってくるので、軽自動車であっても左右ドライブシャフトを交換しようとすると5万円をこえてきてしまいます。

部品もさることながら、工賃もかかります。

そして車によってはオイルも抜けてしまうのでミッションオイルやATFも補充しないといけません。

ドライブシャフトブーツは内側と外側の2か所ある

忘れてはいけないのが、ドライブシャフト1本につきブーツは2か所あるということ。デフ側とハブ側。それぞれのジョイント部にドライブシャフトブーツが存在します。

切れるのは主に外側のハブの方です。

理由は簡単。ハンドルを左右に切ると蛇腹のドライブシャフトブーツが伸び縮みします。これが少しずつ亀裂を生んで、最終的にはブーツが切れてしまいます。

インナー側のドライブシャフトブーツは伸縮される動きがないので長持ちします。

いずれにしろドライブシャフトブーツが切れていたら車検に通らないので交換が必要になります。

ドライブシャフトブーツが切れたらすぐに交換すれば、ブーツだけで済みます。ずっと気が付かないで放置していたらシャフトもだめになってしまうので注意が必要です。

タイヤを外してホイールに黒いグリスがついていたらシャフトブーツが切れてる可能性があるので、確認してください。

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