国産とはちょっと違う欧州車のバッテリー交換。ゴルフのバッテリー交換の手順と注意点を紹介

冬になると、多いトラブルとしてバッテリー上がりがあります。朝エンジンをかけようと、するとセルモーターが

「きゅる・・・きゅる・・きゅ・・」

なんとも心もとない音で弱弱しく回り、結局エンジンがかからない恐怖です。国産車であればバッテリー上がりの前兆はつかみやすいです。

というのも、何とかエンジンがかかった!と、ギリギリのところでかかってくれることが多い。その後すぐにバッテリーを交換すれば事なきを得ます。

ですが、容赦なくパタッと止まってしまうのが外車。なんの前兆もなくいきなりかからなくなる。前兆がないだけに自分で管理して、ある程度年数使ったら交換に踏み切ることが重要。

外車のバッテリー交換は国産と若干違います。

本日ゴルフのバッテリーを交換したので、その手順を見ながら解説します。

ゴルフ ABA-1KCAXのバッテリー交換

VWゴルフです。バッテリーを交換しました。

まず欧州車のバッテリーを注文する方法が独特です。車検証のデータや品番で追うことができない場合、バッテリーの寸法を測ります。長さ・幅・高さ。何故か寸法を調べないと注文ができない車があるのです。

VWなどはバッテリーにカバーがかかっていたり、ヒューズボックスがついていたりします。国産とまたちょっと違いますが、基本は同じ。

マイナスから外してプラスからつける。これは厳守。

まずはカバーをめくる。このカバーは新品に付け替えます。バッテリー端子のネジは10mm。国産と同じでした。

マイナス端子を先に外す。

続いてプラス端子。

僕は両方の端子を外したら、プラス端子に軍手をかぶせておきます。念のためです。

そして、バッテリーを固定している部分が国産と違います。国産はバッテリーの上部にステーで固定されていますが、外車はほぼバッテリーの下で抑えています。

ネジは13mm。

ステーを外す。

ステーを外したら、車からバッテリーを外します。

今回使うバッテリーはこちら。

GSユアサのバッテリーです。

取り外しと逆の手順で組んでいきます。バッテリー端子をネジ止めする前にカバーをかぶせることを忘れないように。

バッテリーの下部が段差ついてるので、車体側の隙間へはめること。

ステーでバッテリーを固定します。

端子をつける前に、カバーをかぶせます。この手のカバー、バッテリーを外気温から守る目的があるのと思われます。寒いと比重が下がりますからね。

新品バッテリーに排気孔に排気孔栓を取り付けます。この排気孔と栓ですが、バッテリーって充電されると水素ガスが発生します。それを逃がす栓です。

外車のバッテリーの多くは密閉タイプなので、こういった栓をつける必要があります。

エンジンルーム内にバッテリーがついてる場合、L字型の排気パイプとチューブを使って室内に水素ガスが滞留しないようにしないといけません。

エンジンルーム内にバッテリーがある場合、排気孔を取り付けるのはエンジンに近い側にすること。

ここが国産と違うポイントですね。

あとは端子をつけて取り付けは終わり。

終わったら各種設定をすること。パワーウインドウのオートを各窓ごと。オーディオの設定や時計の設定。忘れがちなのがバックモニターをついている場合、ナビの設定。

最低でもここまでやること。

設定ができないという時は、メモリをしながら交換するといいでしょう。

こういったものを使うとメモリが消えずに済みます。

外車は3年ごとの交換をお勧め

バッテリーの寿命は3年~5年くらいが一般的です。でも外車の場合前述したとおり、バッテリー上がりの前兆がつかみにくいです。

不意なバッテリー上がりを防ぐためにも3年ごと交換しておけばいいと思います。当然乗らない期間が長いと上がりやすくなりますけど。

それがジャンプスターターを積んでおく事。

ジャンプスターターがあれば、とりあえずエンジンをかけることができます。末期症状のバッテリーになると、エンジンがかかっていてもハンドルを切っただけで電動パワステに電気を食って、エンストすることがあります。

初期のバッテリー上がりなら移動することはなんとかできると思います。

外車のバッテリーは在庫してないお店が多いんので早めの交換をお勧めします。

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