という話題です。現代のエンジンは、その殆どが細かく電子制御されています。
故障という面で見ても、電気系のトラブルがかなり多い。
裏を返せば、現代のエンジンが故障したら応急処置はなかなか難しいということ。
昔のキャブレター時代、エンジン制御は機械式でした。
燃料ポンプから送られてきた燃料をキャブのフロート室にため、
キャブレターによって吸入混合気をつくられる。なのでエンジンがかからないトラブルというとキャブレターの場合は、プラグがかぶっているなんてことが殆ど。
プラグを乾かして、エアクリーナーを外した状態で且つアクセルペダルを全開に
踏み込んだ状態でクランキングすれば、大体がエンジンがかかった。
燃料ポンプが焼きついている場合もそう。昔のアウトタンク式のポンプをコンコンと
衝撃を与えてやるとたまーに動き出すことがあったりします。
故障しても人間が少し手を加えることで簡単にリカバリーができた。
しかし今の車は違います。ECUによってきめ細かい制御を行っているのが現代のエンジン。
火花が飛ばないなんてトラブルであったら、イグニッションコイルが駄目なのか、
プラグが駄目なのか?はたまたクランク角センサーか?ECUか?
燃料もインジェクターで噴射している。殆どが電気。出先でエンジントラブルが発生したらまずリカバリーは難しくなってきています。
話を戻して、現代のエンジンであっても基本メンテナンスを大切にするのが案外ポイント。
MC22SのワゴンRがエンジン不調で入ってきました。なんかふけないしとても調子悪い。
あーなんか電子制御部品がこわれちゃったのかなぁと、とりあえずエアクリーナーと
プラグを点検したら原因判明。エアクリーナーBOXに落ち葉が堆積して、空気がすえないような状態に陥っていました。逆に疑ってかかっただけにラッキーな事例。
エンジンオイルをとってもそう。今の可変バルブ機構を守るのもやはりエンジンオイル。
こまめに交換する必要があります。まずはエンジン不調であれば、エアクリーナーとプラグ、そしてオイルがどんな状態かなど、基本的なメンテナンスの点検からはじめる。案外こんな電子制御の時代であっても基本的なメンテナンスは重要なんだというお話でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。