スズキのエブリィです。型式はDA64Wというタイプのものです。
ヘッドライトが切れてしまったということで入庫しました。
点灯チェックをしてみると、右側のLOビームが切れていました。
ヘッドライトの交換というと、ちょっとしたカーショップやガソリンスタンドでも実施ができます。しかし、車種によってはちゃんとしたヘッドライトテスタを持っているところで作業をすべきです。
その理由を書いてみます。
目次
LOビームがよく切れる理由は?
2灯式ヘッドライトで、
「下向きが切れちゃったんだけど上向きは大丈夫なんだよね!」
という話をお客さんがよくしてきます。なんでロービームが切れてしまうのか?これはロービームのほうが点灯している時間が長いからですね。
正確に言うと、日本って国は大体がヘッドライトは下向きのロービームで走行する人がほとんどですよね。見通しのいい道などでちょっとハイビームを使おうかなって具合に。
2灯式ヘッドライトは、片側のヘッドライト球は1つのみです。中のフィラメントが2つになっていて、それを切り替えているだけ。4灯式ヘッドライトは、ロービームとハイビームそれぞれ電球があります。
ハロゲン球全般に言えることですが、点灯している時間が長いとそれだけ切れます。夜に走行をする車のほうが、同じ時期に購入した車であっても酷使されるから切れやすくなる。
ヘッドライト球は両方同時交換をお勧めする理由
ヘッドライト球が切れてしまったとして、交換をするときは左右両方交換するのがお勧めです。
その理由はなぜか?
右側のヘッドライト球が切れてしまったら、大体近いうちに左側も切れてしまいます。理由は簡単です。ヘッドライトは左右同時に点灯するもので、同じ時間酷使されているから。
右側が切れてしまったら、左側もいつ切れたっておかしくないということです。
忙しい中お店にヘッドライト球の交換に行くのであれば、両方交換したほうがいいですよね。一週間後にまた反対側が切れてしまい、整備工場にいくのは手間になります。
ヘッドライト球の交換は左右同時に行うべきです。
ヘッドライトテスターがあるお店でライト交換をお勧めする理由
ヘッドライト球の交換は、ちゃんとしたヘッドライトテスタを持ってるお店で行ったほうがいいです。その理由をエブリィのヘッドライト球交換作業を見ながら書いてみます。
車によっては、ヘッドライトユニットを外さなくてもライト球を交換できる車種もあります。このエブリィの場合、裏側に隙間が十分にないためヘッドライトユニットを外す必要がありました。
エブリィのヘッドライトはネジ2本とクリップ1つで固定されています。脱着はさほど難しくはないので、ある程度の作業ができる人なら交換は可能です。
カプラーは固着気味なので、気を付けて外します。
バルブを固定している針金を解除します。
ヘッドライトバルブが外れました。ヘッドライトバルブはH4U。
新しいバルブを装着します。
あとは元に戻すだけです。
どうでしょう?このあとライトの点灯をチェックすると、きちんと点灯しています。
この時点でお客さんに渡せるかというと、それは否です。
ヘッドライトの電球を交換・ライトユニットを脱着している場合はヘッドライトの光軸が必ずずれています。
そのため、電球を交換した後はヘッドライトテスタにて必ずライト光軸調整をしないといけません。このライト調整ができるのは、ヘッドライトテスタを持っている工場だけです。
まとめると
・ヘッドライトは左右同時交換を推奨
・ヘッドライトの交換はヘッドライトテスタを持っている工場に依頼すること
以上になります。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。