ものすごく焦ったんですが、ものすごく間抜けな話です。これは若かりし頃の失敗談です。
中古車で売るために車検を取るってことになった、うちの工場のワゴンR君。
で、オイルがめちゃくちゃ漏れているから、タイミングベルト、テンショナー、ウオーターポンプ、カムとクランクのオイルシール、ヘッドカバーパッキンを交換することに。
タイミングベルトを交換するために、クランクのネジを外そうとしたんですよ。
インパクトレンチは当然入らない。
しかたないなぁ。セルモーターのパワーを借りるかぁ
などと思いつつ、レンチをかけておいて、セルを回すことに。
セルモーターの勢いを利用してレンチをクランクのネジに引っ掛けます。そして、レンチの先っぽをボディのどこかに固定しておけば、クランキングのパワーでプーリーのボルトを緩めることが出来る技です。
よっしゃ、セルモータースタート
キュルキュルキュルキュル
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なんと
エンジンがかかった(汗
そうです。エンジンなんかかかるはずないとなめてかかって、
プラグコードをぬくとか、コイルの配線をとるとかしてなかったんですよ。
そうしたらマジでエンジンかかって、スピンナーハンドルがはまってしまった!
ラチェット機能がついたスピンナーハンドルは一方向しか回らないわけで、
完全にはまっちゃったんですよ。
ラチェットのスピンナーを逆方向へ回すためには、スピンナーの側面のダイヤルを回さないといけなんですが、当然手も足もでませーん。
最終的にはエンジンマウントを外して、てこでエンジンをぐいっと
寄せて外そうかと思ったよ。
まぁスピンナー側面のダイヤルを回すことが出来たんでセーフでしたけどね。
セルの力を借りて、クランクのネジを回すときは
エンジンがかからないようにしておきましょうね。
コレ常識だよね。はっはっは。
と、いうかスズキはミッションにサービスホールの穴が空いているのでそこにマイナスドライバーを差し込めばエンジンの回り止めをすることができる。ということは後に知った事実なのでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。