長いタイトルですが、要約するとこうなります。
1、ターボが原因でオイル消費(タービン本体から漏れ)
2、その状態でエンジンを使い続けて、打音が発生
こういった車が入庫してきました。
修理の見積もりを出す場合どうするか?
1、現状過給がかかるので、オイル交換をして延命してつかう。
2、ターボをとりあえずリビルトなどに交換して様子を見る。
3、ターボとエンジン両方をリビルトに載せ替えるなどの見積もりをだす。
こういうケース、セオリーとすると最大限のリスクを考えて一番高い見積もりを提示。そこからお客さんにメニューを選んでもらうとなります。
お客さんからのご用命は
「エンジンから音がする」
というもの。原因はオイルが減っている状態で走行したため、エンジン本体から打音が発生してきている。ただ、この車のエンジンはよくあることなので、オイルをきちんと規定量まで補充すれば若干は緩和します。
現状を説明して、どこまで手を入れるべきか?
こういうケースの場合、僕自身がおすすめするのは、その人の使い方や本気度に合わせてメニューを提案します。例えばこの人はもうこの車を本当に大好きで乗り換える気など全くなしの気合いが入ってる!というのであればメニュー3を提案。
それ以外の人の場合は取り合えずメニュー1をやってみて、実際に使ってもらって判断していきます。
エンジンの打音がおさまって、気持ち的に満足できたならオイルが漏れてきているタービンを交換するかどうかを提案。漏れている原因をなんとかしないとダメですから。
このお客さんに関しては、車の代替えを検討し始めました。走行距離は12万キロ近く年式も10年落ち。
ここで思い切って修理に入るか代替えにするかは分かれ道になりますね。代替えをするにはいいタイミングなのかもしれない。
でも車体はまだまだ乗り続けることは可能なくらいしゃっきり。
ターボはリビルトに載せ替えると10万円近い出費になります。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
ターボのトラブルを見ているとターボって寿命が短いのかも?なんて思えます。オイルの管理をしっかりしていればそんなことはないように思えますが実際どうなんでしようか?
平成17年式のコペンで14万キロですがターボについては大丈夫です。ターボに対してやってる事といえば早めのオイル交換と意味があるかはわかりませんが添加剤でのフラッシングだけです。問題になってきているのは錆です(涙
オイル管理をしっかりしてれば、ターボが壊れることはあまりないですけど、オイル漏れは発生してくることがありますね。それはやむを得ないかもしれないですよね。
我が家のカプチーノも20万キロ使ってタービンからオイル漏れはしなかったですね。ターボは元気のままでした。
ありがとうございます! ターボカー所有者としてはどうしても不安がありましたがオイルに気を配っていればとりあえずは大丈夫そうですね!
ターボは乗っていて楽しいですよね。タービンがいつまでも元気なことを祈っています。