ディーゼル車でエンジンがかからない?その理由とは

車のエンジンがかからない。それがガソリン車かディーゼル車で症状がまた変わってきます。

どちらにも共通しているのが、セルモーターが回っているのか?そして、初爆があるか?ここまで診断は似ています。

エンジンをかけるにはセルモーターが元気よく回らないと、押しがけをしないといけません。セルが元気よく回るか?ここが一つ目のポイント。

セルが回っているとすると、次にエンジンがかかりそうになるか?いわゆる少しでも火が入る初爆があるかどうか?ここからガソリンとディーゼルで診断が変わってきます。

今回はディーゼルエンジンの話。

いすづのOEMでマツダのタイタン。セルモーターは回ります。しかし初爆がまったくない。

ディーゼルエンジンは点火のスパークプラグを持っていません。ディーゼルでエンジンがかからないとなると、燃料系統か噴射のタイミングなどがポイントになってきます。

急にエンジンがかからなくなったということ。燃料メーターはちゃんと真ん中くらいまで入っています。とりあえずプライミングポンプを煽ってみる。

プライミングポンプというのは、燃料が空になったときにエア抜きをするポンプです。ディーゼルエンジンは、ガソリンのようにガス欠を起こしてしまうと厄介です。

ガソリン車の場合、燃料を入れてクランキングすれば、再びエンジンはかかります。ディーゼルが燃料を切らしてしまうと、クランキングをしてもエンジンがかかりません。

燃料ラインにエアが混入すると、うまくエンジンまで燃料が行き届かなくなります。なのでプライミングポンプという手で押し込むポンプがあります。

エア抜き方法は、プライミングポンプの近くにあるブリーダープラグを緩めて、ポンプをひたすら煽る。ブリーダープラグから燃料が出てきて、エアが抜けきれば大丈夫。クランキングするとエンジンがかかるようになります。

この車も試しにと、プライミングポンプをあおってみた。ら、エンジンがかかりました。

燃料切れを起こしている訳でもないのに、プライミングポンプを煽らないとかからないエンジン。エンジンがかかってしまえば特に、吹け上がりも悪くなくエンストすることもありません。

しかし、時間が経過するとまたエンジンがかからなくなる。この場合、再度プライミングポンプを煽ってあげたらエンジンがかかりました。

なぜ、時間が経過すると燃料ラインにエアが混入して、いちいちポンプを煽らないといけないか?

よく観察してくと、燃料ラインのホースに一部亀裂が入ってるところがありました。この部分を修理すると、症状が改善されました。

つまり原因は燃料ホースの亀裂から、エアを吸い込んでいた。そこから燃料ラインにエアが混入していたということ。

リターン側のホースでした。なかなか興味深い原因でした。もし、ディーゼルエンジンでエアがしばしば混入する時はホース類を点検してみてください。

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