数ある愛車の中で、空冷エンジン搭載車に乗ったことってありますか?
車では極めて少ない空冷エンジン。バイク乗りの人であれば乗ったことがある人もいるかもしれません。
今回はそんな空冷エンジンについて。
まず現代のほとんどに採用されているのが水冷エンジンです。エンジンは熱を発生します。その余分な熱を冷却水で冷やしています。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンでは熱効率はディーゼルの方がいいんですが、仮にエンジンの熱を全て動力として取り出すことができれば、冷却するという概念も変わってくる。
僕が乗ったことのある空冷エンジンはやっぱりバイクでした。カワサキのゼファーXに乗っていた頃があります。あれが後にも先にも初めての空冷エンジンでした。
もともと兄がNS-1という50ccのバイクに乗っていたんです。それを譲り受けた時期もありましたが、ホンダのNS-1は2ストロークエンジンの水冷でした。あれは2ストだったので、2スト経験はNS-1が初めてでしたね。
そもそも空冷エンジンと水冷エンジンのメリットデメリットって何?
水冷・空冷エンジンのメリットとデメリット
水冷エンジンと空冷エンジンのメリットとデメリットを書いてみます。
水冷エンジンのメリット
・エンジンの温度管理がきめ細かくできる。ラジエターの電動ファンを使えば渋滞であっても冷却水温度をコントロールできるということ。オーバーヒートすることがほとんどない。
・エンジンにウォータージャケットというクーラントの通路を設けているため、エンジンの騒音を防止するという意外なメリットがあります。
空冷エンジンのメリット
・部品点数が少なくて済む。
・水漏れなどのトラブルが少ない。
・水冷エンジンに比べて部品が少ないので軽い。
それではデメリットです。
水冷エンジンのデメリット
・部品点数が増えてしまい、高額である。
・水漏れなどの故障があり、いきなりオーバーヒートすることがある。
空冷エンジンのデメリット
・走っていないとうまく放熱できないため、オーバーヒートしやすい傾向にある。
・排ガスのHCが水冷に比べて多くでる。
・エンジンのノイズが水冷に比べてうるさい
実際に僕はゼファーに真夏から真冬にかけて乗りまくっていましたが、一度もオーバーヒートをしたことはありませんでした。
(していても気がつかなかったかも?当時は素人でしたので・・)
車でも昔のポルシェやビートルなど空冷エンジンがありました。空冷エンジンは水冷エンジンとはまた違うフィーリングがあります。
ゼファーに乗っていたころは、エンジン音から何までトータル的に大好きでした。エンジンオイルも4リットル程度あれば大丈夫で、自分で交換をしていました。
今、空冷エンジンを堪能できる機会ってやっぱりバイクになってきてしまうと思うんですけど、おもちゃみたいなそんな感覚が素敵です。
これぞメカ!っていう感覚ですね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
こんばんは。
空冷、乗ってました。とは言っても、陸上自衛隊74式戦車ですが…。
ベースが大戦中の魚雷艇のエンジンらしく小型軽量、冷却水の心配がないといった長所がありました。
でもやはり、常にオーバーヒート気味の傾向でした。おまけに2ストゆえに音も大きく排気も汚かった。かなり遠くからでも存在が判るくらいに。
90式の水冷2ストを経て、最新の10式では4スト水冷へと進化し、性能も安定してきました。
自動車産業の恩恵が大きいですね。
ど、どんな経験を積んでらっしゃるんですか?乗ってみたい・・・
昔々、陸上自衛隊、戦車連隊にいました。
各地の、年に1度の駐屯地開庁記念日の一般解放で乗車体験があります。
長野県からですと、滋賀の今津駐屯地か静岡の駒門駐屯地が近いかと。
74式のエンジンサウンドは甲高くて結構イケてます。
普段は伺い知れない世界ですが、整備士さんが御覧になると興味深いところが多いと思います。
お時間おありの時に足を運んでみてください。