中古車を販売すると、思いもよらぬ質問を受けることがあります。
車はダイハツのムーヴ。型式はL160Sです。中古車で販売したのですが、納車して1週間後に思わぬ問い合わせをいただきました。
「給油口の開け方がわからなくてガソリンがいれらんねぇ!」
本来なら営業マンが全て説明をしておかないといけないのですが、中古車になるとその辺りが曖昧になってしまう傾向があります。きつくしかっておきます(笑)
電話口で言われてもどこにレバーがあるかなんか、僕もわからないのでとりあえず外に出たら偶然にも同じ型式の下取り車があったので試してみました。
こちらが給油口の開け方がわからないというムーヴ。LA160Sです。
この形を見てぴーんときました。これは確かにわからないだろうな・・。と。うちの代車にも同じ型式のムーヴがあったので思い出した。
ムーヴの給油口の開け方
こちらがムーヴの給油口。
室内には給油口を開けるレバーは見当たりません。ボンネットを開けるノブくらいしかないのです。
このムーヴの給油口の開け方は簡単です。
まずはドアロックでドアの鍵を開きます。
そして給油口の左端を押す。
すると開きます。
一体どんなからくりかというと、
給油口を開けた状態で見てみましょう。
ドアロックをオフにすると
給油口を抑えていた白いノブが引っ込んだのがわかります。
逆にドアロックをオンにすると
給油口をロックするノブがニョキっと出てきます。
そう、このLA160Sという型式のムーヴはドアロックと連動して給油口の蓋をロック・アンロックさせているのです。
つまり、車から降りてきちんと施錠をしておかないと給油口が勝手に開けられてしまいます。なので必ず車から離れるときはドアロックしておかないといけません。
こういう仕組みのものは当時は新しかったなぁと。新車当時に紹介すればよかったですね。問い合わせが2回きたので記事にしてみました。
ムーヴの給油口の開き方でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
興味深い、このカラクリ。
・・・ということは、あれですか?
走行中にアンロックの状態であると、走行風圧でカパカパする可能性も、理論上はあり得ますよね。そういう不具合?は起こらないのですか?
ステップワゴンRK型もこれですね。
実は私は昨日これを知りました。
以前からあったのですねえ。
そういうことになりますよねー
ステップワゴンもそうなんですね。知りませんでした。