復元率100%を目指せ!重整備をする時のネジの管理の仕方で疑問有り

常々疑問に思ってることがあるんですが、それは重整備をする時のネジの管理法です。

僕はブログやらいろいろなところで散々書いてきましたが、カテゴリー別保管を取っています。なんじゃそりゃ?

わかりやすい例を言うと、タイミングベルト交換を例にあげてみます。

タイミングベルトを外しにかかるまでに、何本のネジを脱着する必要があるか・・。車によってはホースやパイプのステーを外したりします。

そうしたら、ステーやパイプを外したネジだけで固めておきます。

そしてタイミングベルトカバーのネジは違う場所に保管。

こんな風にカテゴリー別に保管しています。なんでこんなことをするかというと、ネジの復元も100パーセントにしたいから。

もしパイプ類とタイミングベルトカバーのネジをごっちゃごちゃにしちゃったとします。同じ材質で同じようなネジ。さらには長さも同じ。そうなるとどちらにでも取り付いてしまう。こういうのが嫌なんですよ。

それこそ何度も同じ作業をしたことがある場合なら、どこにどういうネジが取り付いていたか覚えています。

プラグ交換なんかいい例ですよね。スズキ車のK6Aならダイレクトイグニッションにたどり着く前に8mmのネジを4本外して、カバーを外す。そしてイグニッションコイルの10mmのネジを外す・・。

三菱の3G83ならまた違って、エアクリーナのダクトから外しにかかって・・となる。

こういう日常的に繰り返しやってる作業ならいいんですけど、初めてやる重整備でネジをごちゃごちゃ保管すると・・・。うーん。

ネジにはそれぞれ意味があって、その場所に使われています。強度指数が入っていたり、ツバ付きだったり、ステンレスだったり。そのネジをいたずらにごちゃごちゃに組み付けるというのはとてもいただけない!

こういった理由があって、たどり着いた答えがカテゴリー別保管法(笑)

僕は初めて触る車であっても復元率を限りなく100パーセントに近づけたい。他の整備士の作業を見ていると、これでどこのネジだかわかるのか?というシチュエーションにあったりする・・。それを完璧に復元する整備士もいるし、そうでない整備士もいる。

僕が苦手なのは人が途中までやった作業の復元です。ほとんどそういうことはないんですが、たまに病気で休んで代わりに残りの作業を引き受けるとかそういうとき。

自分だったらこうやって作業するだろ・・・。という常識が通用しない場合があり、思わぬネジが緩められていたり・・。結局普段以上に時間がかかってしまうのでした。

人それぞれだけど、すごい人はすごいよなぁ・・。

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