スズキのキャリィです。DD51T。
タイミングベルトを交換したのでレポートです。
ここのところ続いているキャリィの整備記録です。もうちょっとあるんですが、今回はタイミングベルト交換。
このキャリィは平成10年式で走行距離が6万キロ程度でした。もう20年も経過しているということで、タイミングベルトを交換することにしました。
キャリィは身内の車なので、通常ならタイミングベルト交換時にはウォーターポンプや各オイルシールも交換します。ですがやっぱり身内の車なので(笑)ベルトとテンショナーのみの交換です。
理由はタイミングベルトを10万キロまで使う前に切れてしまうリスクを考えるとベルトだけは先に交換したほうがいいという点。そして、ウォーターポンプや著しいオイル漏れが発生したらまたタイミングベルト交換に着手すればいいかなと。
とにかく20年経過して、切れるというリスクを避けるためだけの作業です。
パワステは付いていますが電動です。補機ベルトはオルタネーターベルトのみ。オルタネーターベルトをまず外す。
クランクプーリーのネジを外す方法はたくさんありますが、クランクプーリーのボルト17mmにエクステンションをかけて、セルモーターを回した勢いでボルトを緩ませることに。
この際、エンジンがかかったらシャレにならないので、イグニッションコイルのカプラーを外しておきます。
ネジが外れたらクランクプーリーを外す。
続いて10mmのナットを外してオイルレベルゲージを引っこ抜く。
さあ、タイミングベルトカバーを外します。上下2分割です。
タイミングベルトとご対面。
とりあえず一番圧縮上死点へ合わせます。
カムスプロケトのマークとタイミングベルトカバーについてるマークを合致させる。
クランクも合わせます。
なんだか写真が縦になったり横になったりすみません。
タイミングベルトテンショナーを外してベルトを外します。
するする。
新品のタイミングベルトとテンショナー。社外品をチョイス。純正より安いです。
セットで買ってもこのプライスです!
できればタイミングベルト関係は純正をお勧めします。どのみちウォーターポンプが漏れてきたらまた交換するので社外を今回は選びました。
タイミングベルトには回転方向が記載されているベルトもあるので守るように。ペーパークリップでカムスプロケットに固定してクランクへ。
ベルトをかけたら張りを与えてクランクを2回転回します。そこで再度タイミングベルトの張りを調整してOK。
元に戻していきます。最後にクランクシャフトプーリーのボルトを締め付けるという作業があります。
この当時のスズキはミッションに穴が空いてるんです。
ここですね。ここにマイナスドライバーを差し込んで、リングギヤ側からクランクシャフトを固定。その状態でクランクプーリーを規定トルクで締め付けます。
こちらが20年6万キロ使ったタイミングベルトとテンショナーベアリング。意外にもタイミングベルトにはさほど目立ったヒビもありませんでした。
だけどゴムは硬化していくものなので、10年10万キロ前に交換しちゃうのがベストですね。
カムシャフトのオイルシールから若干オイルが滲み出ていたのが確認できましたので、とりあえずKUREの多走行車という添加剤を入れておきます。
僕がよく入れる添加剤で、オイルシールの弾力を回復させてオイル漏れを緩和させる役割も果たしてくれます。
キャリィDD51Tのタイミングベルト交換でした。
この車なら自宅で余裕に作業ができますね。特に必要な特殊工具もないかな。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。