今の車には大半が電子制御スロットルがつかわれています。従来のスロットルバルブとの違いは、アクセルペダルと連結されていないという点。
従来のスロットルバルブはアクセルペダルとスロットルバルブがアクセルワイヤーで機械的に繋がっていました。ペダルを踏めばワイヤーが動いてスロットルが開く。
電子制御スロットルはアクセルペダルがスイッチになっています。ペダルに可変抵抗が組み込まれていて、アクセル開度をECUに伝えそれを元に電子制御スロットルのモーターを動かしているというもの。
スロットルバルブって、ある程度の距離と年数を経過してくるとカーボンが付着してきます。このカーボンを従来のスロットルバルブの場合、ISCなどを外した状態でスロットルバルブクリーナーなどで綺麗に除去してきました。
スロットルバルブにカーボンが堆積していると、隙間のコントロールがうまくいかない。ガソリンエンジンだと吸気負圧がスロットルから逃げ出してしまえばエンジン回転数が上がったりする弊害が生まれます。
しかし電子制御スロットルは基本清掃不可。その原因はこちらをご覧ください。
電子制御スロットルは、バルブ部分にモーターが組み込まれています。
当然指を使って無理やり開閉するなんていうのはもってのほか。モーターへの悪影響もあり、基本的に清掃は不可とされています。
どうしてもアイドリングなどが不安定になってくる時は、学習させる事もできます。
日産は急速TAS学習というスロットルの学習をすることができます。専用診断器でやれば簡単です。
手動モードでやることもできなくはないですが、学習モードに切り替えるのがかなり難しいです。
カーボンをためない秘訣はとにかく少しでも全開走行をしている時間を増やすという事。オイルの量を入れすぎないということ。
電子制御スロットルが壊れると平気で修理代10万円オーバーなりますので、日頃から気を使いたいところです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。