30プリウスにのっているお客さんから、
「ドアロックがうまく作動しない」
という相談を受けて、出張に行ってきた時のこと。
うちの工場で管理している車両ではないので、どのような整備をうけてきたかは不明なので、スマートキーの電池のみを持って行きました。
現場について、確認するとドアロックはきちんと作動しました。でもキーの電池が終わりかけているのかもしれないと、エンジンをかけてみたんです。
そうしたらかからない。なので、持って行ったボタン電池を交換しました。
これで治るだろうなと思ってもう一度エンジンをかけてみました。
すると、インジケーターランプがうっすりと点灯するだけで起動するそぶりがまったくない。
もしかして・・・
これがプリウスのバッテリーあがりというやつか!?
お恥ずかしながら、初めてプリウスのバッテリー上がりに遭遇しました。話を聞いてみたら、キーの電池を交換したこともないし、バッテリーも交換した事がないという。
一応念のためにバッテリー上がりで間違い無いのかを確認するためにブースターを繋げてみました。
30プリウスのブースターケーブルをつなぐ場所
30プリウスの補機駆動バッテリーはトランクの右隅にある。なのでエンジンルームでブースターを繋げられるように、ブースターポイントがあります。
プラス側はインバーターの冷却水タンクの横にあるヒューズボックスの蓋を開けます。
ヒューズボックスを開けると、赤いカバーのついたものがあります。
このプラスカバーを開くと、金属部分が出てくるのでブースターケーブルのプラスをここにかませる。
プラスは準備オッケー。
続いてマイナス側。
マイナス側は、レベルゲージの奥にあるシリンダーヘッドの突起部分にガブリンチョ。
これで準備OK。
きちんと電源が入りました。起動しちゃえば、ハイブリッドモーターから充電が開始されます。
ただ、劣化しているバッテリーだとダメなので交換しないとだめ。
30プリウスの補機バッテリーの位置
トランクをあけて、床面右側のパネルを外すと出てきます。
30プリウスはサイズが2通りありますので、注意してください。
30プリウスのバッテリーは上記の2種類です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。