本日お客さんの車で
パワーウインドウががりがり言ってるから修理して★
と、言う依頼をうけて引き取りに行って来ました。
パワーウインドウの故障については
すでにMHO ENGINEERINGで触れているので本日は補足の説明を。
パワーウインドウががりがり言っているということは、
一番怪しいのはウインドウレギュレーターです。
レギュレーターとモーターとのかみ合いの部分がイカレていたり
レギュレーターのギアが壊れていたりと症状はさまざま。
モーターのカム山が磨耗していたら、レギュレーターと一緒に交換しないといけません。
本日はウインドウレギュレーターについて
ウインドウレギュレーターは
パワーウインドウモーターの動力を得て、ガラスを上下させるステーみたいな役目をしています。
ウインドウレギュレーターにもいろいろと種類があります
まずはカニカニ型(笑)
これはS14シルビアのレギュレーターです。
以前の車は結構このタイプが多い。
カニさんのような動きをするので
勝手にカニカニ型と命名
そして
ワイヤー型
カニカニ型とは変わってコンパクトで
モーターの動力をワイヤーでステー部分に伝えています。
今回お客さんの車はクラウンでして、このタイプでした。
日産のプリメーラもこのタイプだったね。
大きく分けてこの2つのタイプに分類されるのが
レギュレーターなんですが、このワイヤー式というものの方が
耐久性には劣っている気がします。
ワイヤー式は経年劣化で
このようにワイヤーがボロボロにほどけてしまったりしています。
こんな状態になるとリールで巻き取れなくなり
レギュレーターとしての役目を果たせなくなります。
こちらの専用潤滑剤をガラスのランチャンネルのレール部分に給油すると、動きがスムーズになります。
まぁこんなところがレギュレーターですが、とにかく無理はさせないことです。
ガラスが凍って張り付いているときに無理やりパワーウインドウを動かすとか
雪が積もっているときに動かすとかするとすぐに壊れちゃうよ。
昔の輸入車はこのレギュレーターがイカレることで有名です。
オーナーは消耗品と割り切ってくださいね
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。