車の鍵って、今ではスマートキーが全盛になってきました。ですが、まだまだ機械式な鍵もたくさんあります。
そんな車の鍵ですが、回らないなんてトラブルにあったことはありませんか?
車の鍵が回らないトラブルとして、原因はいくつか考えられます。
1、鍵が曲がっている
2、鍵が減っている
3、シリンダーが減っている
さすがに初歩的に考えて鍵が違ってるという原因もありますが、それはちょっと除外です。
1の鍵が曲がっているというケース。これは見て分かります。物理的に明らかに曲がっているのです。布をあてがってプライヤーなどでまっすぐに直せばスムーズに動くようになります。
続いてからが本題です。
鍵が減っているという原因。鍵が減るってどういうこと?と思いますよね?ぼくも整備士になる前まではそう思っていました。ですが、鍵を使って開閉を続けていると物理的に鍵が減るんです。鍵が減ってくると、シリンダーの溝に合わなくなり、鍵が回らなくなるんです。
新車の時って、当然鍵は新品です。この新品というところがとても重要になります。スペアキーを作るのなら出来るだけ新品に近い鍵が理想なんです。鍵を製作する時って、ホームセンターなどでは、使っている鍵をあてがってトレースするように削って行きます。つまりあてがっている鍵が減っているようじゃ、スペアキーも減っている状態になってしまう。これを防ぐ為になるべく新しい鍵を持ってスペアキーを作るのがいい。
もし長年つかっている車のスペアキーを作りたいのであれば、減っていない鍵を持って行きましょう。普段使っていない鍵の方が減っていないからです。
3番目の理由としてシリンダーが減っているという事。
鍵も減るならシリンダーも減ります。摩耗するわけです。
鍵を刺すと
シリンダーのプレートがツライチになる。このプレートが減ってくる。こうなったらいくら新しい鍵でも回りません。キーシリンダーを交換しないといけない。
ちなみに、キーレス付きの鍵などは、このようにブランクキーとして部品で届きます。これを使って鍵を刻むわけですが、当然新しい鍵を見本にしないと駄目です。
幸い鍵にはキー番号というものが存在するので、その番号を元にキーを製作する事が可能です。もし鍵が減っているようであれば、鍵専門店に相談すると、キー番号からキーを起こしてくれるので依頼するのがいいでしょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。