車検の検査の中で、地味に困らせてくれるのがシートベルトの警告灯。
前も似たような記事を書いたことがあります。
それこそ今の車のように、メーター電球がLEDになっていればいいんです。
昔の車って、メーターの裏に電球をつかっています。この電球が切れることがある。メーター内の電球が切れたら車検に通らないものがある。
シートベルト警告灯がその1つ。
このシートベルト警告灯に問題があります。メーターを取り外して、電球を交換。さあ検査をしよう!とふと見てみると電球を交換したはずのシートベルト警告灯が点灯しない・・・。
このケースが多いんです。どうして電球を交換しても警告灯が点灯しないのかというと、
こちらですね。シートベルトのキャッチ部分。ここに問題がでているケース。
シートベルト警告灯って、シートベルトをかちゃっと差し込むと消えますよね。当然装着したから警告灯を点灯させる必要はありません。
つまり、シートベルトのキャッチ部分が1つのスイッチとして回路に組み込まれています。この内部スイッチが故障するケース。長年使ってくると、よくあるパターンです。
そうなったらどうするのか?というと、シートベルトのキャッチ部分を交換しないといけません。問題になるのは、キャッチだけで部品を供給しているメーカーとそうではないメーカーがあるんです。
もしキャッチだけで部品を供給してないとどうなるのかというと、運転席シートベルトアッセンブリー交換が必要になります。部品で3万円近くかかります。
この症状がおこるのはやはり年数の経過した車です。20年とかそれ以上経過している車に運転席シートベルトを新品にしないと車検に通りません。とオーナーに説明してもなかなか納得してもらえません。
シートベルトのキャッチは検査の必需品ということで、中古が流通してもすぐになくなってしまうのです。
メーカーにお願いしたいのは、キャッチ部分だけで部品を供給して欲しいということ。それか、非分解のキャッチのスイッチだけ交換できる仕組みにして欲しい。
この2点ですね。本日も泣く泣く新品シートベルトをお買い上げいただきました。23年前の車です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。