4代目のND型ロードスターにアクティブボンネットという装置が付いていることを、最近まで知りませんでした。
ちょっと調べてみたので、ロードスターに搭載されているアクティブボンネットについてお伝えします。
まずはアクティブボンネットというものはなんだ?というところから。
アクティブボンネットとは、万が一歩行者と衝突してしまったときボンネットの後端を瞬時に持ち上げて、歩行者の頭部がボンネットに衝突した時の衝撃を和らげるものです。
作動条件としては、電源がONの状態で作動速度範囲内にて走行中歩行者やその他の物体との衝突によりフロントバンパー裏に取り付けられているセンサーが一定以上の衝撃を感知するとシステムが作動するとなっています。
上の写真でエンジンルームの後端、左右に黄色い配線が通ったアクチュエーターがあるのがわかります。あれがボンネットを瞬時に持ち上げるアクチュエーターです。
センサはフロントバンパー周辺に取り付けられています。おそらくこれはエアバッグのGセンサに近いものだと想像します。なので、エアバッグと同様にアクティブボンネットが作動したら、再使用ができませんので交換しないといけません。
今歩行者への衝突安全技術として、ボンネット後ろにエアバッグを展開させるメーカーも出てきていますよね?あれに似たようなものですね。
目次
アクティブボンネットが他に作動する可能性がある条件
縁石に衝突したなどのGを感知した時
深い溝や穴に落ちた時
車がジャンプして地面にぶつかった時
駐車場のスロープなどの突起物や落下物にぶつかった時
などが挙げられます。
アクティブボンネットが作動しにくい時は
フロントバンパーの左右の角や側面にぶつかったとき
カバンなどの衝撃を吸収で切るものを携帯した歩行者とぶつかった時
作動しない時は
作動速度範囲外で走行時にフロントバンパーが衝撃を受けた時
横や後ろから衝撃を受けた時
横転や転覆した時
となっています。
今や安全機能というものは、スポーツカーだとしても付いていないといけない時代です。軽量化を推し進めるロードスターにも採用されてきているので、その辺りはマツダは時代の空気をよく読んでいたんだなって。
性能を重視して軽量化を推し進めるがあまり、アクティブボンネットをつけないという選択肢もできただろうけど、あえてロードスターに採用してきたところが素敵だなぁ。
ロードスターのアクティブボンネットについてでした。でもこれ作動したら交換するの結構なお金がかかると思いますよ。センサは全部とっかえしないといけないですからね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
歩行者頭部保護基準が2005年からの新型車から適用されたので、
その年式位の国産の新型車などはボンネットが膨らんでいるデザインの
車が多かったですね。マークXは横から見ると醜いデザインでした。
エンジンとボンネットの隙間を広げて
衝突時に歩行者の頭の保護と衝撃の吸収の為です。
低いボンネットにしたい車などはアクティブボンネットを採用してますね。
ボルボはアクティブボンネットと歩行者用のエアバックを採用してます。
アクティブボンネットも当たり前になってきてるんですね