定期点検で入庫してきた、トヨタのエスティマ。型式ACR55ですが、ウォーターポンプからクーラント漏れが認められたので、オーナーの了承を得て交換する事にしました。
エンジンは2AZです。それではエスティマ ACR55のウォーターポンプ交換いってみましょう。
まずはフロントの右タイヤを外して、アンダーカバーを外す。
上の部品がウォーターポンプです。
補機ベルトを外す前に、ウォーターポンプのプーリーのボルト4本を緩めておきます。
続いて、ファンベルトのオートテンショナーにレンチをかけて、ベルトを緩める方向へテンショナーを移動させてベルトを外します。結構力が必要です。
せっかくなので、補機ベルトも一緒に交換してしまいましょう。
作業の順序がわからなくて、僕はクランクプーリーを外してウォーターポンプを下へ抜こうと思いました。が、結果を先に書くとウォーターポンプは下には抜くだけの隙間がありません。上に抜きますのでクランクプーリーは外す必要はありませんでした(笑)
ウォーターポンプのプーリーを外す。
漏れているウォーターポンプ。この取り付けネジを外せば理屈ではウォーターポンプは交換できるけれど、エンジンの下方向へは抜く事が出来ません。
抜けそうで抜けないウォーターポンプ
仕方がないので、エンジンマウントを取り外して、エンジンを下からジャッキで持ち上げます。
ごちゃごちゃしていますね
なんとかウォーターポンプを抜く事ができました。
ウォーターポンプを外した図。ガスケットをきれいに剥がします。
それにしても最近はウォーターポンプがよく漏れる気がする。
これがエスティマ用のウォーターポンプです。
新しいウォーターポンプにはガスケットが付属してこなかったので、液体ガスケットを塗布します。
これが作業で使っている液体ガスケットです。ワコーズ製をつかっています。
新しいウォーターポンプを取り付けます。
あとは元に戻す。
最後にスーパークーラントを入れてエア抜きをして終わりです。
作業では汎用のスーパークーラントに入れ替えましたが、純正の方が安心です。2、3本用意してください。
これでエスティマ ACR55 ウォーターポンプ交換は終わりです。
工賃は指数表で2、6時間なので、17000円前後です。部品代はそれぞれリンク先の部品の価格を参照してください。 DIYでも簡単に出来るレベルだと思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
こちらの工場の所在地や工場様のお名前を知りたいのですが、教えていただけませんでしょうか?車は、50系エスティマ(前期)3.5Lです。
50の3.5Lいいくるまですよね。僕もエスティマという車にはとても思い入れと憧れがあります。ただ、今僕は現場を離れているので腕は錆付いています(悲)