車検の検査の時、何のために検査員はハンマーでネジを叩くの?

車検の完成検査を見たことってありますか?下回りの検査の時検査員がハンマーでコンコンと何かを叩いている・・。


検査ハンマー

陸事のユーザー車検で持っていくと、まずは車のフレームナンバーから始まって、内装もチェックされます。

そしてサイドスリップ

ブレーキテスター

スピードメーター計測

排ガステスター

光軸テスター

と、一通りの検査をうけたあと、検査官による下回りの検査が始まります。

検査官は、この検査ハンマーをつかって、シャーシをかんかんかんかんと叩いていきます。
そしてオイル漏れ、水漏れ、排気漏れなどをチェック、一通りの灯火装置が動くことを確認して、車検合格となります。

整備士になる前にユーザー車検を持って行ったことがあるんですが、疑問だったんです。

検査官は検査ハンマーで何を叩いているのか?

正解はネジ、ボルト、ナットです。

何でそんなものを叩くの?

という疑問がでてくると思いますが、検査官はネジ類を叩くことによって、微妙な音を聞き分けています。

音の違いで何がわかるのかというと、

ネジの緩み

です

試しに自分の車のホイールナットをひとつだけ緩めてハンマーで叩いてみてください。

鈍い音がします。

逆に、きちんとしまっているホイールナットは甲高い高音が響くはずです。

検査官は、ネジのゆるみなどを
検査ハンマーをつかって音で聞き分け、手で感じ取っているのです。


このように、シャーシに使われている、ネジ類を片っ端から叩いていきます。

そして音を聞き分けて緩んでいないかをチェックしているのです。

実際緩みをチェックするために、それぞれの工具を用意してひとつひとつチェックするとなると

1台に費やす時間が膨大な量になってしまいますよね?
検査ハンマーでたたくのはお手軽でいいんです。

もっともこれは熟練した検査官じゃないと聞き分けられない音ですけどね。

当然検査ハンマーはネジを締める方向へ叩くようにしています。

1つ持っていると検査ハンマーは便利です。そんなに高いものでもないですしね。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする