プレオ RA2
エンジンがかからないということで、診断したらキーシリンダーの故障でした。
まれにあるんですが、キーシリンダーの遊びが大きくなってしまい、イグニッションスイッチを
スタートの位置まで回しきれないという症状です。
診断方法は、イグニッションスイッチをキーシリンダーから取り外して、その状態でカプラーをつないで
スイッチ単体をドライバーで回してみる。この状態でセルモーターが回ればシリンダーがおかしい。
キーシリンダーを介すとエンジンがかからないということは、シリンダーの遊びが大きくて
スイッチを回しきれていないということ。ということで、
プレオのメインキーシリンダー交換をレポートします
念のためバッテリーのマイナスを外しておくことをお勧めします
コラムカバーを外します
下のカバーはクリップ2つ
コラムカバーのネジを外してカバーを外します
これで準備OK
続いてステアリングシャフトをボディから取り外す。
ステアリングシャフトを固定した状態じゃキーシリンダーのネジを回すのが困難だから
スペースを作るためです。
そしたらハンドルが下がりますので、この状態でアタックします。
キーシリンダーはネジ山がない、盗難防止用のネジです。これをどうやって回すかというと
ネジ山がありません。
このようにマイナスドライバーをネジに当てて、ハンマーで緩みの方向へネジにあてがったドライバーを
叩いていく。そうしたら緩んできます。これは技が必要。
一本ずつやります。一本完全に抜けたら
ダミーのネジを固定しておく。これにより、下のネジも外しやすくなります。
2本同時に外しにかかると、キーシリンダー自体が曲がって来るので、ネジが緩んでも軽くまわすことが出来ません。
2本とも外せたら、メインキーシリンダーをシャフトから外す。
この車両はCVTなので、ワイヤーがシリンダーへ接続されています。
次にワイヤーをシリンダーから外す
もう少し
イグニッションスイッチのカプラーとキー抜き忘れ防止のカプラーを外す
このワイヤーはいわゆるシフトロックのワイヤー
ワイヤーを外す
これで新品のキーシリンダーへ移植。12500円
逆の作業で組んでいき
きちんとした位置に取り付けたら、ロックのネジを締めます。
この盗難防止のネジは頭が8mmです。2本を少しずつ均等にしめていき、最後に思い切りしめこむと
ねじ山の部分だけが綺麗に落ちて、ネジ山が残らないようになります
これで容易にシリンダーを外せないようにしてあるのです。
あとは元に戻すだけ
当然ですが、ドアの鍵とメインの鍵は違ってしまいますので注意が必要です。
それが嫌な場合は全てのキーシリンダーを交換すること。キーシリンダーセットというものもあります
プレオのRA2のメインキーシリンダー交換でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。