92万キロオーバーのレジェンドが一度もクラッチOHしていないという信じられない車

ここの所はまっています。海外YouTubeネタです。

今回紹介するのはもちろん日本車。ホンダ(アキュラ)のレジェンドです。53万マイルオーバーのこの車、走行距離をkmに換算するとなんと92万キロというもの。

大型トラックじゃないんだから!といいたくなるようなすさまじい走行距離を記録しています。

走行距離だけを見ても、日本では考えられないものですが、この車の特筆すべき部位はそこだけではなかったのです。

クラッチを1度もOHしないで92万キロ到達!?

このレジェンドの何が凄いのか?

もちろん92万キロという走行距離もすごいです。しかしもう一つ凄いのが、92万キロに到達するまで一度もクラッチをOHしていないとなっています。

これを聞いたときそんなばかな!?としか言いようがありませんでした。

ではそんなことが可能なのかを考えてみました。

クラッチって、理屈でいうと長距離を乗れば乗るほど長持ちします。どうしてかというと、ずーっとクラッチをつなげっぱなしになるからです。

例えば高速道路などに行くと、トップギヤのままずっと巡行しますよね?

その時ってギヤチェンジはしないし当然クラッチを切ることもない。

クラッチが減る原因はいうまでもなく半クラ操作です。クラッチペダルに触れていなければ、フライホイールとクラッチディスク、そしてカバーはずっと密着しているので減りはしないんです。

だったら92万キロ走り切ることも可能なんじゃない?と思いますよね。

しかし、どんなにうまい人であっても部品の方が根を上げてしまうんです。

具体的にどこが駄目になるかというと、クラッチディスクのダンパースプリングです。

2回経験があるんですけど、クラッチが滑っていないのに、突然切れなくなってしまった車。なんだろうかとミッションを降ろしてみると、クラッチディスクのダンパースプリングが外れていました。

ダンパースプリングっていうのは、中心付近に配置されているバネです。

クラッチを切ったりつなげたりするとき、ディスクが回ります。急激にガツッとミッションへつながると駆動系にダメージが入ります。

なので、このダンパースプリングで力を逃がして伝達をしているんです。

このダンパースプリングが外れてしまう車をみた事があります。車は軽自動車でしたが、運送屋さんが使っていたものです。

走行距離は20万キロオーバー。クラッチは操作が上手で減っていなかったし遊びもあった。でもクラッチが切れなくなった。

ミッションを降ろしたらダンパースプリングが複数個外れていたんです。

そもそもこのスプリングはディスクの面にカシメてあるので外れない構造です。なんで外れるかというと、カシメている部分の隙間が広がりすぎて、スプリングが落ちてしまったんです。

見た感じそんなに隙間が狭いわけでもないので、カシメ部分に少しでも広がりが出てきたら外れちゃう。

こうなるとやっぱりオーバーホールしないとだめです。

ディスクは減ってなくてもオーバーホールをしないとだめ。

この経験を何回かしたことがあるので、92万キロ一度もクラッチをOHしていないという事がにわかに信じられませんでした。

でもずーっとつながりっパなしの時間が日本よりも桁違いに長ければ、それも可能かなとも思い始めてきました。実際にレジェンドはそれを成し遂げたんですからね。

ちなみにダンパースプリングがもげた車はホビオです。同じホンダ車ですけど。軽と普通車ですからね。

問題の動画はこちらです。

まさにワールドワイドな凄さです。

僕が運営しているYouTube、MHOちゃんねるも毎週金曜日の夜8時に動画を配信しています。

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