またもやブレーキフルードネタです。
180SXのブレーキフルードを交換してきました。この車、実に9年間放置されていた車です。9年間放置されている車って、各部が固着してしまうことが多いです。
一番はブレーキです。キャリパーよりもドラムブレーキのホイールシリンダー。こいつがよく固着してブレーキペダルを踏んでもシリンダーがまったく動かなくなっている車がよく車検で入ってきます。
どうしてそうなるのか?単純に動かさないからというのが原因です。人間だってそう。ずーっと動かさないでいると凝り固まるでしょう?
車をずっと同じ場所に放置しておくとどうなるか?タイヤの一点にずっと荷重がかかるため、タイヤにはフラットスポットができる。そしてブレーキもまったく動かさないでいるために固着しています。
ブレーキフルードも吸水性があるので徐々に劣化していきます。9年間放置したブレーキフルードってどうなのか?
とりあえず全量を抜くために、フルードは1,5リットルほど使いました。具体的には一輪あたり40〜50回以上煽ってブレーキフルードを抜きました。
抜けていくフルードを見ているとよくわかりますが、本当に全量を抜こうとすると1リットルではちょっと足りないかなと感じます。
フルードの色が透明に透き通るまでポンピングしていくと、それ相応の量が必要になりますよね。当然マスターシリンダーから遠い位置にあるブレーキほどたくさんポンピングしないといけません。
乗っていなくてもフルードは少しずつ劣化していきます。逆にブレーキフルードを定期的に交換しておけば、ブレーキの固着やら漏れはほとんどなくなります。
時期が来たらオーバーホールで中身のシールキットやカップキットを交換すれば、いつでもピタッととまるブレーキのままでいられます。
おすすめなのは車検か12ヶ月点検の時にブレーキフルード交換をオーダーすること。この2つの作業の時はタイヤを外すので、一般整備でブレーキフルード交換をオーダーするよりも工賃が割安になります。
特に自分で交換が難しいハイブリッドなどは車検時に交換してもらうようにしましょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
BFが水分を吸う→BFの沸点が下がる→ブレーキの熱で配管内のBFが沸騰する→ブレーキが効かなくなる
こんな感じでしたっけ?
そんな感じですね(笑)