トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱、スバル、ダイハツ、スズキ。日本の乗用車の主要8メーカーです。以前これら純正部品のオイルフィルターを分解したことがあります。
改めてその中身を検証してみます。純正、社外、格安のオイルフィルターはどれがお勧めなのか?
オイルフィルターという部品は、エンジンの不純物を取り除く役割を果たしています。人間で例えるとエンジンオイルは血液で、オイルフィルターは腎臓にあたります。
エンジンオイルの交換2回に1回、オイルフィルターは交換を推奨されています。
このオイルフィルターですが、中身だけを交換できるタイプと写真のようにケースに覆われているタイプがあります。
ケースに覆われているタイプのものは、中身がどのようになってるかわかりません。自動車メーカーによって中身がどの程度違うのか検証してみました。
最初に断っておきたいのは、ここに並んでいるオイルフィルターがすべてではないということ。例えばトヨタであれば数種類はあります。その中の1にすぎないということ。
参考程度にお付き合いください。
トヨタの純正オイルフィルターです。この中身はどうなってるのか?
下の方にDENSOと書いてあります。この純正オイルフィルターはDENSOが作っているものとおもわれます。
ろ紙の形が独特です。
続いて日産の純正オイルフィルターの中身はどうなってるのか?
こちらが日産純正オイルフィルターの中身です。
トヨタのものと比べるとろ紙の形状が違うのがわかります。
ホンダの純正オイルフィルターを分解してみます。
こちらがホンダ純正オイルフィルターの中身です。
ろ紙の形状は日産と同じような形をしていました。
続いてマツダの純正オイルフィルターです。
こちらも日産などと同じろ紙形状をしているのがわかります。
三菱の純正オイルフィルターの中身はどうなっているか?
中身はマツダの純正オイルフィルターよく似ています。
どんどんいきます。続いてはスバル純正のオイルフィルターを分解してみます。
マツダと三菱の中身とそっくりなのがわかります。
部品のルーツを探ると同じサプライヤーなのかな?
ダイハツの純正オイルフィルターです。下の方にDENSOの文字があるのがわかります。
つまりトヨタと同じ形状かな?
あたりですね。トヨタと同じろ紙形状をしています。DENSO製を採用しているということですね。
最後にスズキの純正オイルフィルターを分解してみます。
中身はこちら。トヨタとダイハツと同じろ紙形状をしています。なかなか興味深いです。
こうして改めて8つの純正オイルフィルターを見てみると大きく2つのろ紙形状に分かれるのがわかります。
トヨタ、ダイハツ、スズキのタイプ
日産、ホンダ、マツダ、三菱、スバルのタイプ
ここまでしか分解をしていないので、見た目でしか判断ができませんけどどのメーカーもちゃんとろ過機能は間違いないと思います。
次に注目したいのが、純正以外のオイルフィルター。
いわゆる純正推奨の社外品。ネットで格安で買える社外品。
純正推奨の社外っていうのはトヨタでいうとドライブジョイ。日産はピットワーク。ホンダはHAMPといったメーカーの事を指します。
こちらは全てダイハツのKFエンジン用オイルフィルターです。
ダイハツ純正、純正推奨の社外(日産ピットワーク)、ネットで200円台で買えるもの。見た目はろ紙形状も似たような感じです。
ここまでだと200円のオイルフィルターでもいいんじゃないって思えます。ですが、ろ紙を広げてみると
ろ紙の長さも似たような長さです。表面積はどれも悪くないですね。ですが、厚みがどうなのか?
純正のオイルフィルターろ紙の厚み。
純正推奨の社外メーカーのろ紙。厚さはこちらも十分。
最後に値段なりきだなと思ったのが格安オイルフィルター。向こう側が透けて見えます。ろ紙が薄い。ここでコストカットをしているのですね。
最後にまとめると、一体どのオイルフィルターがお勧めなのか?
これは簡単です。ネットで純正オイルフィルターが定価の半分くらいで購入ができることがあります。そういう時にまとめて買っておくということ。
もし純正が定価以下で手に入らないのであれば、純正推奨の社外メーカーのものを買うのがお勧めです。
格安のオイルフィルターをどうしても使いたいということであれば、オイル交換2回に1回の交換じゃなくて、毎回オイルと一緒に交換するという使い方をするのがベストかな。
僕は格安のオイルフィルターをまとめ買いしてしまったので、とりあえず毎回オイルと一緒に同時交換をしています。オイルと同時に交換することによって、オイルフィルター内のオイルも全て排出できる為、より新油を充填できます。
オイルフィルターの中にはどうしてもオイルが残っているので、オイルのみ交換する時って新油と古いオイルが混ざってしまうから。
それを防ぐ為にも格安オイルフィルターを毎回交換という手段もありなのかなと。
純正オイルフィルターの分解図でした。今現在のオイルフィルターではなくちょっと前に使われていたタイプのものなので、参考までにしておいてください。でも貴重なデータだと思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。