今は絶滅危惧種になりつつありますが、6気筒エンジン。
6気筒の中でも直列6気筒エンジンです。乗ったこと、ありますか?
トヨタでいうと、マーク2やチェイサー・クレスタあたりに搭載されていた1J。
日産だとスカイライン系に搭載されていたRB。
今主流のエンジンは4気筒が過半数です。
その次に多いのが3気筒エンジンですね。6気筒はあるにはあるけれど、V6ですよね。
V型と直列の6気筒エンジン、同じ6気筒エンジンでも違いがあります。
一番大きな違いとすると、エンジンの振動。これはV6よりも直6の方がスムーズです。
直列6気筒エンジンだと、構造上で6つのピストンが全てうまく作用して振動を打ち消すようなイメージです。
4気筒エンジンだと180度ごとに1気筒に燃焼の力が加わります。それを4つ順番に燃焼させていくんですけどどうしても振動が出てしまう。
直6エンジンになると、その感覚が120度に変わります。それぞれのピストンが生み出す出力が綺麗に繋がっていくため振動面で圧倒的に有利になります。
V6エンジンだとクランクシャフトが60度バンクになるため、完全に振動を抑えられない。バランサーシャフトなどを組み合わせれば直6に肉薄することはできますけど。
ただ直6エンジンだとエンジンがながーくなります。
単純に考えれば4気筒エンジンの1.5倍近く長さがあるようなもの。1気筒あたりの排気量が小さくなるからもっと短いですけど。
こんなに長いエンジンを横に置けるか?というと難しいです。
なので直6エンジンを積むとなるとFRレイアウトを採用することになります。
FRの直6エンジンなんていうのは、もうほとんどなくなってきましたね。
6気筒エンジンというだけでも回転はスムーズです。
V6エンジンでもそれを感じることができますが、直6エンジンでエンジンを回してみるとスムーズだなぁって。
さらに排気干渉もほとんどないので、理想のエンジンだと言えるのであります。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。