うちの工場で最大クラスのガレージジャッキは5tジャッキです。大型トラックも結構簡単にひょいっと持ち上げてくれるその頼りがいのあるやつなんですよ。この間先輩に何で5tジャッキかわかるか?
と聞かれました。
5tジャッキに意味があるのか?と僕は??と思いましたが、理由を聞いて納得しました。
保安基準の第4条の2の項目にこう書いてあります。
1、自動車の軸重は10tを超えてはならない。以下省略
2、割愛
3、自動車の輪荷重は5tを超えてはならない。以下省略
そうなんですよ。これを見ればわかるとおり、自動車の1つの軸重は5tを超えてはいけないという規則が保安基準で定められています。これにあわせて5tジャッキというものがあるんだ。という。
つまり、5tジャッキであれば特例のものをのぞき、必ずその車輪をもちあげることができる。ということ。
うちの工場に入ってくる大型トラックは、まだまだほかの大型に比べればかわいいクラスです。
Rデフのホーシングに5tジャッキをかけると、後輪が両方持ち上がるくらいなので、軸重であっても5tを超えて来る車は入庫したことがないということですね。
ガレージジャッキっていろいろあります。だけどその耐荷重についてはそれぞれに意味がある数字があたえられているということを知りました。
うちの工場での最大の5tジャッキ。これは必ずタイヤを持ち上げられることが出来る数字である。ということ。
こんなこと全く考えたことがなかった。ただ何も考えずに使っていましたが、聞いてみるとなるほどなあと思ってしまった。ちなみにジャッキは大きくなればなるほど、降ろすときの動作が滑らかになります。
小さいジャッキなんか油圧を抜くとあっという間に車は下がるけれど、5tジャッキクラスになると、油圧を抜いてもゆっくりとジャッキが降りて来るんですよ。この辺もさすがだなぁと思いました。
皆さんの家にもガレージジャッキはありますか?もしあったら、その耐荷重を調べてみてください。
もしかしたら意味のある数字なのかもしれませんよ
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
車をリフトアップする為には、必ず必要になるジャッキ!
自分は、タイヤ交換をする時くらいにしか使用しませんが、考えてみたらジャッキの耐荷重ってとても重要な事なんですよねぇ!!
今使ってるジャッキは2トンの物なので、普通車や軽自動車のジャッキアップ位なら全く問題ないです!
でも、もっと車重がある様な車なら、それに応じたジャッキを使わないととても危険ですよね!!
車のジャッキアップってなにげなぁ~くやってしまってるけど、いい加減な使用をしてると、命を落とす可能性もありますもんね!!
ジャッキの使用の際には、初心を忘れずに、安全に使わないとダメですね!!
何度もジャッキアップ中にジャッキが倒れた経験をしたことか・・。あれは本当に恐ろしいです。出張の場合は必ずしも平坦だとは限らないですから