新車で車検を迎えると、乗用車なら3年。3年間の間で走行距離が5万キロに達する人は車に乗る頻度が高い人でしょう。
大体の人は走行距離5万キロというと2回目の車検の時に訪れてくる。
車によってはこの5万キロという距離が、一つ目のメンテナンスの節目にあたります。
それでは、走行距離5万キロの車検はどの程度整備必要になってくるのか?
5万キロ程度をめどに交換が必要な部品が多い。
通常の車検に比べて追加が出そうな部分が上記の7つ。
湿式の物は清掃ができません。ですが乾式ならば圧縮エアで掃除をしながら使うことができる。ただ、5万キロを超えてくると取りきれない汚れが堆積してくるので交換。
エアクリーナーを交換しないと、燃費が悪くなったりエンジンの調子を崩したりします。
スパークプラグは通常のプラグなら走行2万キロ弱で交換を推奨されています。ただ、最近ではもっと長く使うことが多い。さすがに5万キロも走れば電極はかなり磨耗しています。
初回車検で交換されなければ2回目の5万キロ程度の走行距離で交換が必要になってきます。
ファンベルトですが、こちらの最近主流は1本で全ての補機類を駆動しているサーペインタインと呼ばれているタイプ。
新しい車だと張り調整の必要がないストレッチタイプのベルトを使ってきています。こういうベルトは、今まで横に亀裂が入ったベルトと違い縦に避けてきます。
ベルトを黙視して細くなってきたら交換に踏み切らないと切れてしまいます。5万キロで交換しておけば問題なし。
AT車だとエンジンブレーキを積極的に使わないのでMTよりもブレーキパッドの減りが早い。
場合によっては5万キロをもたずしてなくなってしまうことがあります。MT車であってもブレーキを多用するような走り方をしていると、5万キロが一つの交換目安になってきます。
ミッションやデフに使われているギヤオイル。
これらのオイルも5万キロで交換の目安になってきます。これらギヤオイルはあまり交換するものではないので、5万キロに1度は交換しておきたいところ。
車のタイヤ、こちらも5万キロを走るとそろそろスリップサインが出てくる頃になります。乗用車ならタイヤ溝が1.6mm以上残っていないと車検に適合しなくなります。
5万キロというといろんな部品の交換時期が重なってきます。
車のトラブルナンバー1といえばバッテリーです。
バッテリーが上がってしまうとエンジンがかからなくなる。3年ごとくらいに交換すると問題ないですが、結構長く使われるのがバッテリー。
5年5万キロもったと言えば、長く使えた方でしょう。バッテリー上がりこそ無用なトラブルの1つです。劣化の兆しがなくてもこのタイミングで交換した方がいい。
このように5万キロをめどに交換が必要になってくる部品が出てきます。これらの部品や油脂と通常のエンジンオイルやブレーキオイル。さらにワイパーゴムなど。
状況に応じて交換が必要になる部品は変わってきますが、基本的にこのあたりはよく見ておく必要があります。
5万キロを越えると今度の峠は10万キロ。およそ5万キロ毎にある程度の部品交換をしていけば、車は故障知らずです。
出先で止まっちゃったなど、不要なトラブルに巻き込まれないためにもきちんと消耗部品は交換しましょう。
5年、5万キロの車検ではある程度の消耗部品交換が必要になってきます。もちろん交換しないでも車検は通る部分なので、放っておいても検査は通ります。
ただし、自分でメンテナンスをしないなどの人はきちんと整備士のアドバイスに耳を傾けた方がその後のトラブルに合わなくて済むんじゃないかなって。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。