走行距離5万キロ弱の車のプラグを外してエンジン内部を撮影!カーボンはどの程度堆積してる?

エンジンを高回転まで回さない使い方をしていると、内部にカーボンが堆積してきます。これはガソリン・ディーゼル両方共。

近年クリーンディーゼルの煤が原因でエンジンチェックランプが点灯したり、リコールが出たりしています。

この前エンジンオイル消費が激しい自分の車の燃焼室をLED内視鏡で撮影してみました。

ピストントップが真っ黒になっているのがわかります。カーボンも溜まっているだろうし、黒く焼けてしまっています。

オイル交換をずっとしてこなかったエンジンのヘッドを降ろして撮影したのが下の図です。

こちらもピストンが真っ黒になってるのがわかります。

これらの車両はカーボンが溜まっているということもありますが、オイルもかなり内部で燃えています。

では、正常なエンジンはどうなっているのか?

走行距離5万キロ弱のエンジンで燃焼室を撮影してみました。

52000キロ弱走っている 1NZの燃焼室は?

昨日、トヨタ1NZの燃焼室を撮影しました。エンジンは走行距離が52000キロ弱。

この車両はうちで使ってる車です。

中古車で購入しました。購入時は2万キロにも満たない状態でした。買ってから3年位経過したのかな?今では一日の走行距離が70kmを超えることもしばしばあります。

山道も走るので、アクセルを開けてる時間もそこそこあり、エンジンとしては健康的に使ってもらっている状態だと言えます。

そんな1NZの燃焼室を撮影しました。カーボンは果たして堆積しているのか?

1年半前に交換したプラグです。

プラグの状態は普通の焼け具合です。

いつもと同じように1番シリンダーのプラグを外して、プラグホールからLED内視鏡を入れて確認しました。

これが結構驚きの状態です。

左隅に見えるのはバルブです。ピストントップは驚くべきことにカーボンは一切堆積していません。黒くオイル焼けしている状態もありません。

同じエンジンでもこうも違うのかと驚きです。

くっきりとピストンの素材色が見て取れますね。

ここまで奇麗だと、燃料添加剤などの必要性は感じないほどです。

燃焼室にカーボンが堆積する理由は?

そもそもが、燃焼室にカーボンが堆積する理由は何なのか?

これは、エンジンをきちんと回して使わないと堆積しやすくなってきます。何故かというと、キャブレター時代のエンジンでは混合気が濃くなりすぎてしまう。電子制御になるとフィードバック制御をしています。それでも燃料が若干濃くなることはあります。

アクセルを開けてエンジン回転数を上げて使うと、燃焼室の温度が高くなって不要なカーボンなどは焼き切ってしまいます。

昔の2サイクルエンジンなどは、エンジンを回さないとカーボンが堆積してマフラーを詰まらせることがありました。

2サイクルエンジンは4サイクルに比べて、オイル交換はありません。燃料に混ぜて潤滑させながら一緒に燃やしています。この為、きちんと回して燃焼室の温度を上げてあげないと、カーボンがどんどん溜まってしまいます。

4サイクルエンジンでもオイル上がりやオイル下がりを起こしていると、カーボンが溜まりやすくなります。

そして、外気温の寒い冬などは燃料が濃く制御されるので、エンジンが完全に温まる前に停止してしまうとやはりカーボン堆積の原因になってきます。

カーボンはエンジンにとっていいことなし

エンジンにカーボンが溜まると問題がたくさん出てきます。

まず吸気ポートやスロットルにカーボンが堆積してくると、欲しいだけの空気がうまく流れなくなるので空燃比がくるってきます。

信号待ちのアイドリングでいきなりエンジンが止まる、坂道を走っててアクセルを抜いた瞬間エンジンが止まってしまうなど。

その他燃焼室にカーボンが溜まると、ノッキングをしやすくなります。ノッキングはエンジンにとって大敵です。壊れる原因になります。

つまり、エンジンは適度に高回転まで回して使ってあげることが一番いいのです。特に最近の車はアイドリングストップなどもついているので、ストップアンドゴーが多くカーボンが溜まりやすいと言えます。

燃料添加剤やたまには高速道路で全開走行をしてあげることが、エンジンにはいいリハビリになります。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする