ネットの記事で、よく見かける問題の中に
「トヨタの塗装がやばい」
というものがあります。
僕はいまだかつて自社で販売してきたトヨタ車や車検で入庫してきたトヨタ車を見てきましたが、一度もそういった車に遭遇しませんでした。
しかし、初めてトヨタの塗装問題に関係するような車両が入ってきたので紹介します。
車種はプリウスです。
トヨタの塗装問題で話題になるのはパールホワイトが多いです。
このプリウスはブラックですね。カラーコードを控えるのを忘れてしまいましたが、ソリッドカラーだと思います。
問題の部分はどこになるのか?
バックドアガラスの横にあるパネルです。
左右共に上部からクリア塗装が剥がれてきているのがわかります。
こちらの部分は、触った感じが樹脂パネルですね。
金属パネルとは違いますが、明らかに塗装が剥がれてきています。
こちらは新車の保証書の記載です。
ボディの塗装は乗用車は3年とされています。外板の穴あき錆については5年です。
こちらの50プリウスは初回車検を済ませて4年目に突入しているため、保証で修理はできないというのがトヨタの回答でした。
トヨタは一部車種においては塗装の保証延長を出しています。
内容は以下の通りです。
平成20年から平成27年に生産したアルファードなどの一部車両につきまして、下記内容の修理(無料)を実施させていただくことに致しました。
一部の車種・生産期間のホワイトパールクリスタルシャイン色の車両において、塗膜を構成する中塗り塗料の濃度(顔料の量)が低く、膜厚が薄い場合、長期間にわたる太陽光と雨水の影響で、電着塗膜と中塗り塗膜の密着性が低下し、外的負荷(洗車機など)により塗膜が剥がれることがあります。
当該現象が発生し修理をご用命の場合、下記の通り無料にて修理対応致します。
※当該現象は、ボデーパネルが対象で、外装部品(パンパー、ドアミラーなど)は対象外です。新車登録から3年以内→新車登録から10年以内
トヨタHPより引用
今回のプリウスはそもそもが対象車種ではないし、年式も違う。
さらには色も違うため、通常の保証規定になるとのこと。
それにしたって、4年でこの状態っていうのはあんまりですよね。
ちゃんと洗車もされているようだし、問題のあるような使い方や止め方をしているわけでもないのですけど。
ちょっと腑に落ちない事例です。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。