車を買い替える時って、ある程度下調べをしておかないと、思わぬ故障を誘発したりします。一番わかりやすい例はガソリン車からディーゼル車に乗り換えたときなど。
僕も今までずーっとガソリン車に乗っているので、次の車がディーゼルになったら、間違えて誤給油とかしてしまいそうです。
いつもガソリンはセルフ式のスタンドで入れているので、条件反射でガソリンを入れてしまったり・・・。
車を買い替えることで、前の車の癖が抜けてないということでやってしまう。
こういう事なら、自分自身が気を付けていれば分かりますけど、新しい車で気を付けなくてはいけない暗黙のルールがあったりと困ります。
よくあるのが初の4WD車に乗り換える人です。
初めて4WDの車に乗り換える時気を付けないといけないこと、それはタイヤです。
基本的に4WDのタイヤって、4本とも揃えないといけません。
4WDといえばスバルがパッと思い浮かびます。そのスバルがこのような注意喚起をしています。
4輪のうち、1輪でもサイズや銘柄の異なるタイヤを装着していると、安定性やブレーキ性能が悪化し、最悪の場合事故につながる可能性があります。
スバル技術情報より引用
ここまでなら、なるほど!と納得する内容ですが、さらに見てみると
前後や左右のタイヤ系が異なるとデファレンシャルギヤに常に回転差が発生して過大な負担がかかり、その負担が摩擦熱となって、高速道路や一般道路などでの連続走行中にデファレンシャルギヤが異常過熱して、焼き付きによる走行不能や、発火による車両火災へつながる場合があります。
スバル技術情報より引用
ちょっと物騒なことが書いてありますが、これは本当のことです。
さすがに自分自身で新品のタイヤを買ってきて、組み込んで車に装着するツワモノは、そもそもこんな初歩的なことは知ってると思います。
タイヤをタイヤ屋さんや車屋さんで買ってつける場合は、お店の人が注意喚起をしてくれるし間違えようがないです。
問題なのは、家に何台か車がある人。そして、そのタイヤサイズが似ている場合。
自分でタイヤ交換をしたら違うタイヤをつけてしまった・・。このパターンがたまにあります。
そもそも4WD車に、違うタイヤを付けたらどうなるのか?
4WDに違うタイヤサイズを付けてはいけない。補足すると、4つのサイズが揃っていればまだいいんです。問題なのは前後でタイヤサイズが違う。左右でタイヤサイズが違うという場合。
左右のタイヤサイズが違うと、その中間に存在するデフという部品に負担がかかります。
デフケースの中はピニオンやファイナルギヤ、デファレンシャル本体が入っています。ケースの中にはデフオイルで各ギヤを潤滑しています。
左右のタイヤサイズが違うと、常にデフが効いている状態になってしまいます。
カーブを曲がると、カーブの内側のタイヤと外側のタイヤって回転差が生じます。この回転差を吸収しているのがデフです。
左右のタイヤサイズが違うと、直進でもデフが効いている状態になり内部が熱を持ってきます。
もし高速道路などでデフが過熱しっぱなしになったら、熱を持ちすぎて最悪車両火災に至るとメーカーが注意喚起をしています。
前後でサイズが違うタイヤをつけても同様で、センターデフに負担がかかってしまいます。
おそらく同じ車種を続けて買う人ってごくまれにしかいないと思います。
車が変わると、やってはいけないことがある可能性があります。駆動方式が変わるだけでもこういった問題が生じます。
もちろん使用燃料の違いでも、誤給油の可能性がでてきます。
ある程度自分でやってしまう人ほどこの罠に陥りやすくなります。
セールスマンもそこまで気が回らないで、説明してくれないこともあるかもしれません。
新しい車に乗り換える時は、前の車と比較してやってはいけないことなどを調べておきましょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。