軽自動車で30万kmオーバー!到達するまでのメンテと故障体験を紹介

お客さんの中には毎日毎日仕事で車を使っていたりで、走行距離が相当伸びている車があります。

その中で、これは凄いと思ったのが軽自動車ながら30万キロを超えても現役で走り続けているものです。さらにすごいことに10年オチ。つまり年間走行距離が3万キロです。

車検はわずか4回しか受けていません。

車はダイハツのタントでエンジンはKFターボ。

一体どのようなメンテナンスを受けてきたのか、どんな故障に遭遇したのかを紹介してみたいと思います。

30万キロでブレーキパッド交換はたったの3回

標題を見て驚く人も居ると思います。

このタント、30万キロ走るまでに交換したブレーキパッドはわずか3回なんです。

たった3回のブレーキパッド交換で、30万キロまで到達しているということ。そのうち1回はブレーキローターも新品に交換されていますけど。

ブレーキが減る理由って、単純にブレーキをした回数に比例します。そしてそのシチュエーションですよね。一番ブレーキに負担がかかるのが、車に満載荷物を載せている状態での下り道。

いつもより強めにペダルを踏み込まないと止まりません。

30万キロまで走るという事は、1回の航続距離が長いのです。中には高速道路などを走っているということですね。高速って、ほとんどブレーキかけませんよね。

走行距離が伸びている=ブレーキが減るという事ではないのです。ここは意外な部分ですよね。

ファンベルトは4回交換

その他の消耗部品についてはどうなのか?

ファンベルトは4回交換しています。これは、回数としては少ない印象があります。この車の場合、車検ごとの交換をしてきました。

何故ならば定期点検には入庫しないからです。

そしてなかなかすごいのがウォーターポンプは1回しか交換していないということ。20万キロ近くでようやく交換。

昔のイメージだと10万キロ位で交換しておいた方がいいよね。という部品も、かなり長持ちしています。

オイル、フルード類はほぼメーカー既定のタイミングで交換しています。

ターボも30万キロそのままだし、エンジンの異音もなにもありません。すごいです。

バッテリーは4回新品に交換しています。

プラグの交換は2回。そのうち1回はイグニッションコイルも新品にしています。

緊急的なトラブルは2回発生!

30万キロを超えて、今なお現役で走り続けるタントですが、緊急的なトラブルは2回ありました。

1回目がラジエターのパンクです。こちらは20万キロ時点でアッパータンクから漏れが発生したため交換。

この年代のダイハツ車は比較的ラジエターが弱いです。それを見越して交換しておけば、トラブルにはつながりませんでした。しかしラジエターを定期交換する人は少ないです。

どちらかというと漏れたりトラブルが発生してから交換する人の方が多い。

ボンネットから湯気が上がって、レッカーで回収。エンジンにダメージはありませんでした。

27万キロでバッテリー警告灯点灯

一昔前は10万キロで壊れたオルタネーターですが、このタントは27万キロ時点で交換しています。

こちらもメーターにバッテリーランプが点灯したため。

27万キロ走ってオルタネーターの寿命を迎えたという事になります。

そうやって考えるとかなり長寿命化されてきたんだなってわかりますよね。大物パーツは20万キロ以上は持ってくれるという事ですから。

ちなみにセルモーターは一度も交換をしていません。

走行距離が多い車はライトの球切れが頻繁に

これもちょっと意外なイメージがあると思います。

走行距離が多い車に共通してくるのが、ライトの球切れです。

このタントはHIDを搭載していますが、なんと5回も電球にあたるバーナーを交換しています。

ハロゲンバルブと違って、HIDのバーナーは長寿命と言われていましたが、6万キロ毎くらいのスパンで切れていることになりますね。

こちらも理由は考えれば納得で、ライトが切れる原因っていうのは点灯時間が長いため。

30万キロまで走る人っていうのは、当然夜間走行もかなりの時間に上ります。

その間ずっとライトが点灯しているわけなので、切れやすくなるという事です。

エンジン本体はまだまだ元気

今は31万キロを突破していますが、エンジンから異音が全く出ていないという事。

漏れもさほどではないという事。ターボも元気であるという事。

この辺が凄いですよね。さすがに30万キロも軽自動車のエンジンだから、高回転で使っているしでへたれてきてるかなと思いきやそうでもない。

今度圧縮を測定してみたいですね。どの程度圧縮が落ちてきているのか?オーバーホールなしで何キロ走れるのかと。

驚異的です。

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