昔の話ですが、僕がRX-7に乗っていたころ。2サイクルのエンジンオイルをガソリンに少し混ぜてやるとエンジンに優しいよ!
と言われたことがあります。その時は、ロータリーエンジンの構造が、4サイクルというよりは2サイクルに近い事。
そして、ロータリーエンジンはそもそもメタリングポンプで、エンジンオイルをガソリンと混ぜて燃焼させている。
これらを説明されたので、納得しました。実際にいれなかったですけどね。
それでは、現在の4サイクルガソリンエンジンの、燃料であるガソリンに、2サイクルオイルを混ぜるとどうなるのか?
エンジンの潤滑能力が上がるのか?
今や都市伝説でもありますが、2ストのオイルをガソリンに混ぜてやったらどうなるのか?
潤滑能力が上がるのか?という点です。
これは、潤滑能力は変わらずそれよりも弊害が多いと言えると思います。
どういうことか?
まず今の車って、エンジンが直噴エンジンだったり、きめ細かい噴射をしています。インジェクタもマルチホールの孔が増えてきて、それぞれが小さいです。
どの程度の割合で混ぜるかにもよりますが、これら燃料ラインに悪影響が出ます。最悪な話、詰まり気味になってしまう。
そして、オイルを混ぜると当然のことながら燃えづらくなります。更には燃えた後のカーボン・スラッジも増えてくる。
エンジンが汚れてしまう。
これらを考えると、今の4サイクルエンジンに2サイクルエンジンのオイルを混ぜたら、弊害しかないと。
草刈り機などには、未だに2サイクルエンジンを使っています。
オイル交換というものがなく、ガソリンとオイルを混合して使います。
混合の割合はメーカーによって異なりますが、25:1だったり、50:1だったり。
ホームセンターに行けば、すでに混合された燃料として販売されています。
このカストロールの2サイクルオイルですが、草刈り機に入れるために買ってきました。
理由は、シーズンが終わって、次に初めて使う時のクランキングが重たいからです。
いつもはホームセンターの混合ガソリンを入れて使っています。
しかし、最近リコイルスターターが重たくなってきたので、混合ガソリンにプラスして、このオイルをさらに混ぜようと思っています。
オイルの比率を上げると、エンジンが吹けにくくなります。そして、オイルをより燃やすので白煙もたくさん出ます。
さらには、マフラーが詰まりやすくなるし、プラグにも悪影響です。
エンジンの油膜は厚くなるけどそれ以外には弊害が生まれるわけですね。
草刈り機を使う時は、ほぼフルスロットルなので、いいオイルを混ぜて挙げたほうがエンジンにとってはいいかなと。
4サイクルエンジンに2サイクルオイルを混ぜて入れてもいいことはないと思います。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。