バッテリーには端子の向きとしてLとRがあります。
例えば40B19Lと40B19Rです。
この違いは端子の向きにあります。最初の40という数字はバッテリーの容量です。
今回ちょっと使えるバッテリーがあったので、家の車で付け替え実験をしてみました。
我が家のシエンタはRという向きのバッテリーを積んでいます。これをLのものと交換できるのか?やってみました。
バッテリーサイズは55B24Rから55B24Lにするということです。
まずは古いバッテリーを外します。
バッテリーの端子を外す工具はスパナを推奨。メガネだともしショートを起こした時にすぐに取り外せないという理由です。
マイナス端子から外してプラス端子を外す。
バッテリーは非常に重たい部品なので気合を入れて持ち上げます。
バッテリーを外した状態です。
左側がプラスです。LとRを変えれば何が変わってくるか?
今まではRだったので、バッテリーの手前側に端子があります。それをLに変えるので、端子が奥に行く。
ここの配線具合がポイントになります。
バッテリーを載せてみるとよくわかります。配線は手前側。バッテリーの端子は奥にあります。配線との距離があるのがわかりますね。
ちょっと力がいる・・。配線に若干負担がかかるのがわかります・・。
が、取り付けられないことはない。
プラス端子の配線が斜めってるのがわかりますが、一応端子を締め付けることはできました。
55B24R搭載車に24Lを取り付けた図です。
シエンタは配線に若干の負担がかかるものの、取り付けることが可能でした。
端子の向きをLとRで付け替える時、なんとか取り付けが可能な車もあれば絶対無理な車もあります。
僕が知ってる無理な車はホンダのライフ。
たしかRがついてるんですが、Lにつけ替えようとするとボンネットが閉まらなくなる。それくらいキツキツクリアランスしかなかった。
LとRを付け替えることで出てくるデメリットは何か?
・配線に無理な力がかかる為、年式の古い車だと配線の内部が断線する可能性がある
・レイアウト上、バッテリーホルダーが緩んだらボディとショートしやすくなる
おそらく考えられるのがこの2点ですね。
やはり、バッテリーはLとRをきちんと守った方がいいと思います。今回は検証する為に付け替えましたが、長い間使い続けるのはちょっと考えもの。
バッテリーもネットで買えば安いです。3年経過したバッテリーは黄色信号ですので、劣化が認められたら交換しましょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。