エンジン

1週間・1ヶ月車に乗らないとどういう影響が出るか?乗らないと劣化する部分とは?

毎日車に乗る人と、週末にしか乗らない人。さらには1ヶ月に1回程度しか乗らない人も中にはいるかと思います。

気に入った車を半年から1年に1回しか乗らない人だっているでしょう。

機械ものである車は、毎日乗ることで調子が良くなります。普段毎日使うことで、調子は良くなりますが、消耗部品が減っていく。

走れば走るほどタイヤとブレーキはすり減っていくし、ベルトも溝が広がって亀裂が入る。エンジンオイルは汚れていくし、足回りのジョイント類やブッシュも痩せていきます。

車の調子は良くなるけど、交換しないといけない部品が増えていきます。

では、車に1週間・1ヶ月と乗らない場合問題は出ないのかを考えてみたいと思います。

1週間・1ヶ月車に乗らないと起きる弊害は?

毎日乗っていると消耗部品はすり減っていくけど、調子は上がる。逆に1週間・1ヶ月車に乗らないと車にどんな問題がでてくるか?

まずは動かさないことによる固着が心配になります。乗らない期間が長ければ長いほどブレーキが固着しやすくなります。

普通ブレーキペダルを踏んで油圧を発生させ、キャリパーのピストンが押されてブレーキをかけます。しかし、動かさないでいるとブレーキが固まってしまい、ペダルを踏んでも動かなくなってしまいます。

これがブレーキの固着。

もちろん乗らない期間が長くなればなるほどバッテリーも上がり気味になります。ブースターでジャンピングをしたとしても、一旦エンジンを止めてしまうと再始動ができなくなる。

同じ場所で停車をしていると、タイヤにも負担がかかります。フラットスポットと呼ばれて、荷重がかけられている部分だけ変形してしまう。

フラットスポットが発生したタイヤで走り出すとガコンガコンと、乗り心地が非常に悪くなります。

乗らない時期が長いとエンジンも不調気味になる

続いてはエンジンについて。

車を動かさないという事は、当然エンジンもかけないということ。

エンジンをかけないという事は、どうなるか?エンジンをかける一連の動作をイメージします。

キーをONにすると、燃料ポンプが動き出します。ポンプが燃料を吸い上げて、エンジンへ送り出します。クランキングをして、インジェクターが燃料を噴射してプラグが火を飛ばしエンジンがかかる。はず。

しかし、しばらくエンジンを動かさないでいるとこれらのアクチュエーターたちも固着してしまうんです。

最初に動くはずの燃料ポンプ。不動車でエンジンがかからない原因のナンバー1が燃料ポンプの固着です。

かろうじてポンプが動いたとしても、インジェクターが固着して開かないこともあります。

燃料のポンプやインジェクターが動いたとしても、ガソリンが腐っているとエンジンが恐ろしく不調になります。

オイルの油膜切れによるドライスタートがエンジンを痛めてしまう

半年や1年単位で車に乗らないと今まで紹介してきた、各部の固着が発生してきます。1週間や1か月単位であれば、そこまで固着はしないでしょう。

では1週間・1ヶ月車に乗らないと問題になるのはどこか?

それは、エンジンのドライスタートにあると思います。

1週間も車に乗らないと、エンジンオイルが完全にオイルパンへ流れ落ちてしまいます。この状態でエンジンをかけようとすると、オイルの油膜がゼロの状態でピストンが動き出すため、ドライスタートが発生。

ドライスタートは金属同士がこすれ合うことで、エンジンにダメージを蓄積してしまいます。

エンジンオイルはエンジンが駆動することで、オイルポンプが動き出してオイルを送り出します。

毎日車をつかっていれば、オイルがある程度ヘッドやピストンリングの隙間などに残っているため、ドライスタートにはなりません。

車に乗らない期間が長くなると、ドライスタートが発生するので、結果的にエンジンの寿命を短くしてしまいます。

もちろんちょい乗りはオイルの劣化も促進させてしまう。

もし1週間・1ヶ月と車に乗らないのであれば、せめて乗る時はある程度まとまった時間乗るようにしてください。エンジンの暖機が終わる前のちょい乗りはさらにオイルも駄目にします。

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