車を車検などで整備に出したとき、出す前と出したあとで明らかに
「変わったな!」
と体感できることってありませんか?また、車がカチッとした場合など、整備をしっかりやってもらえたと感じるかもしれません。
予算が1万円だとして、何をすれば一番体感ができるのか?結果はタイトルにも書いたとおりですが、ミッションオイルの交換とブレーキフルードの交換です。
車のオイル交換のなかで、何のオイル交換が一番人間が体感できるか?これは間違いなくミッションオイルだと考えます。
マニュアルであっても、ATであってもです。
マニュアルの場合、ギヤオイルがミッションの中にはいっています。このギヤオイルを変えると劇的に変わるのがシフトフィーリングです。これはいい意味でも悪い意味でも変わります。
マニュアルのミッションオイルを交換すると、粘度の高いオイルをいれると途端にミッションの入りが固くなる。いつもの間隔でギヤチェンジをしようとすると、渋くて入れにくいです。
ちょっと無理してゴリッと入れちゃうと、シンクロを傷つけてしまう。悪い意味でも体感ができてしまいます。
逆にちゃんとした粘度のいいオイルをチョイスしてあげれば、悪かったシフトフィーリングを改善させることができるということ。
エンジンオイルを交換して
「おっ!変わったね!」
と体感が出来る人は少ないと思います。毎日乗ってる人であっても、エンジンオイルを交換しても体感ができないことがほとんどです。
よく、エンジンオイルを交換して吹けがよくなったとか燃費がよくなったとレビューしている人は、それだけ注意深くエンジンの変化を観察しています。
普通に街乗りしているお客さんに質問してみると8割以上が
「よくわからないね」
と言われます。エンジンを目の前にして、相当スラッジが溜まってる車であれば体感が出来るかもしれないけど。ちゃんとしたスパンで交換しているとさほど変化は感じられない。
これがミッションオイルだと、自分が操作する部分だけによくわかる。ATであれば、シフトショックが小さくなった!ということがよくわかる。
オイル交換の中で一番体感ができるのがミッションオイルです。
続いてブレーキフルードについて。
このブレーキフルードも交換すると、体感がとてもできるフルードです。具体的にどのように体感ができるのかというと、ブレーキを踏んだ時のペダルタッチがカチッとする。
これはフルードを交換することで、内部のエアなどが除去されるからです。
驚く程ブレーキペダルのタッチが変わります。車検でブレーキフルードを交換したら、ブレーキがカチッとするようになった!と言ってくださる人がほとんどです。
ベーパーロックの限界値があがった!とかそういうのって体感ができるものではありません。ですが、直接人間が操作する部分のペダルタッチというものはよくわかります。
ブレーキフルードを交換すると、カチッと変わる。
もし1万円の予算があって、体感ができるメンテナンスをしたいというのであればミッションオイルの交換とブレーキフルードの交換をオーダーしてみてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。