つい先日の事ですが、バッテリーのランプが点灯したということで来店されました。
車は三菱製のミニキャブ。U62Vです。
バッテリーランプが点灯と言われて、ちょっと珍しいなと思いました。
メーターを確認すると確かにバッテリーランプが点灯しています。
走行距離がなんと18万キロに及びそうでした。
さすがにここまで走行距離が伸びていると、オルタネーター駄目になったのかなと納得。
お客さんはすぐ修理をしてほしいという事なので、簡易的に点検をしました。
バッテリーランプが点灯していたら、最初に点検するべきはオルタネーターベルトの有無。
何故ベルトの有無を確認するかというと、ベルトが切れてオルタネーターが駆動していないとバッテリーランプが点灯します。
オルタネーター本体の故障なのか、単純にベルトなのかを見極める。
この車の場合、オルタネーターベルトはちゃんとついていたので、続いて次のチェック項目へ移ります。
サーキットテスタでいいので、エンジンをかけた状態でバッテリー電圧をチェックします。
オルタネーターが駆動してれば、14V~13Vくらいを表示しています。
充電制御の場合、オルタネーターのプーリーにクラッチがはいっていたりして、単純に絡まわりさせてるだけの時があるので、ある程度の時間軸で点検します。
この車は12V台以上上がらなかったので、とりあえずオルタネーター不良とします。
と、ここまでチェックして修理代をお客さんに告げて、オルタネーターはリビルトを使えば安く仕上がるという事も伝えます。
オルタネーターが寿命を迎えた場合、ブラシだけの交換はもはや勧めません。リビルトが安く出回っているからです。
オルタネーターって、ブラシが消耗部品になります。
スリップリングと接触して、削れていくんですが、これが摩耗限度を超えて使われると発電しなくなるんです。
ブラシを交換するには、オルタネーターをある程度分解しないといけない。
昔の車は10万キロ位で駄目になりました。
今の車は20万キロくらい持つといわれていました。が、この写真は僕が乗ってる車。12万キロでオルタネーターを分解してみたところ、ここまで減っていました。
想像以上に減っているわけです。
もちろん、走行距離が伸びてなくてもアイドリング時間が長いと減ります。
今の車はどの位走ったらオルタネーターを交換したほうがいいのあ?15万キロ位でリビルトに交換すると安全だと思います。
20万キロもつ車もあるけど、駄目な車もあります。15万キロ位で交換しておくのがベストです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。