現在僕が乗っている車は走行距離が11万キロオーバーで、エンジンからは異音やノイズが出てきています。おまけに1000km走ると、オイルの量がレベルゲージの満タンから半分以下まで下がるほど、オイルを食っています。
このエンジンの燃焼室を何度か撮影したことがあります。
こちらが一番最新の状態のピストントップです。この記事を書いてる日にプラグを外して撮影しました。真っ黒です。
比較対象として、もう一台所有している主に奥さんが乗ってる車。こちらは現在走行距離が5万キロ弱。同じようにプラグを外してピストントップを撮影したのが以下の写真。
全然違いますよね。奥さんが乗ってる車はちょい乗りはほとんどしなくて一回当たりの走行距離も長いです。
エンジンを使う条件下としてはいいと思います。
ふと、ピストントップや燃焼室がこれだけ汚れているということは、インジェクターや吸気ポートはどうなってるのかな?と疑問に沸いたので確認してみました。
よくよく考えてみたら僕が乗ってる車はインジェクターの脱着が非常にやりやすい。これならフューエルワンを2回連続投入する前も撮影しておけばよかった・・・。と。
とりあえず、現状のインジェクターや吸気ポートはどうなってるか?
まずはインジェクターの状態。
思っていた以上にきれいです。
マルチホールの全てがきれいな状態です。フューエルワンを添加する前を撮影してないので、もともとの状態がどうだったかは不明です。
それではさらに奥の吸気ポートはどうか?
いつものLED付きWi-Fi内視鏡で撮影しました。
大活躍の内視鏡。
吸気ポート、思った以上に汚いです。
1番から3番まですべてのポートを確認しましたが、ほぼ同じような状態です。
こちらもフューエルワンを添加する前を撮影していないので、もっとひどかったのかどうかは不明です。
それにしても汚い。
これら吸気ポートは本来なら銀色をしているはずです。インテークバルブにもかなりのカーボン付着が見て取れます。
スロットルから空気が入り、インテークマニホールドを通って吸気ポートへ。そこでインジェクターが燃料を噴射して混合気となって燃焼室に取り込まれて爆発します。
この一連の流れを見ると、カーボンが付着する原因って何?と疑問が出ます。ガソリンって、奇麗なものであれば汚れの原因にはならない。
吸気ポートが汚れるのは、エンジンが温まる前に不完全燃焼を繰り返したり、同じく温まる前にエンジンを止めてしまうことが原因の1つ。
燃え残った生ガスが吸気ポートにへばり付く。腐ったガソリンを見たことがある人ならわかると思いますが、ガソリンって時間が経過するとネバネバしてきます。これが燃料系統を詰まらせる原因にもなるほど。
もう一つの原因はブローバイガス。エンジンのブローバイガスは再び吸気へ戻されて燃焼室へ入ってきます。
このブローバイのオイルが吸気系統へ戻されることでスラッジとカーボンになっていく。
エンジンオイルの量を入れすぎてしまうと、内圧が高まってエンジンのブローバイガスが増えてきます。
エンジンオイルの量が多いとこのような弊害も生まれます。
というわけで、燃料添加剤を入れてどういう変化をするか確認してみます。
今回入れてみたのはワコーズのプレミアムパワーです。
プレミアムパワーはフューエルワンよりカーボンなど除去する力は弱いとなっています。それでも燃料効率が上がるということで、何かしらの変化があるかもしれない。
もし吸気ポートの汚れを徹底的に落としたいのなら、インジェクターを外して吸気ポートへエンジンコンディショナーなどを流し込む方が即効性はあります。
それも今度試してみたいと思います。とりあえずプレミアムパワーを添加したあと、ガソリンが空になるまで走って再び吸気ポートを点検してみます。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。