11,68年という数字はなんだか分かりますでしょうか?
この数字は、平成21年10月14日に財団法人自動車検査登録情報協会が発表した車の平均使用年数です。
平均使用年数というのは、人間の平均寿命に相当するものです。初年度の登録からの年数ということです。
言い換えればほぼ製造されてから廃車に至るまでの平均値ともいえます。
この車の平均使用年数が4年連続で更新をしたということらしい。今年は特に政府の13年超車両の
買い替え推進対策がヒットして、不況ながらそこそこの台数が売れていると思いますが、それを考慮しても
平均使用年数のほうが更新されていると。
年間1万キロ走る車両が大体の平均と仮定すれば、11,68万キロで車は買い替えられていると。
当然これよりも走っている車両もあれば、走っていない車両もある。
10年前はこれよりも1,88年短い数字であったとのこと。つまり9,8年だった。
10年前の車両よりも、それは製品的に熟成されてきているとはいえ、これは市場を示す数字である。
つまり成熟してしまった日本の自動車ニーズというものが露呈されてきている。
長野県などは1家に1台どころか1人1台ないとなかなか厳しい、生活環境だ。
うちの実家など、駅は3km。スーパーは今でそ3km先にあるが、10年前は5km先までいかないと
食料品をまとめがいするようなスーパーはなかった。神奈川に住んでいた僕ら一家が長野に引っ越してきた。
母は必要に迫られて40歳ちょうどで位で自動車の普通免許を取った。
新車を乗り継ぐような環境にあればいいが、大体の家ではそうではないだろう。
自動車を所有していると車検というものがあり、整備工場に依頼する。その中で新車時はいいが、
5万キロ、そして10万キロ時には大きな出費が大体まっている。そのタイミングなどで
自動車を買い替えるのが大体の理由になってくると思う。しかし、その修理代を加味しても
新車を買う経済力がないということ。そしてその必要性も感じないということ。
これらも11,68という自動車の平均寿命を押し上げている要因のひとつかもしれない。
でもボクからしたらまだまだである。ボクの車は、現在車齢15年。走行距離は11万キロ近いが
まだまだ絶好調である。こうした愛着による理由で平均寿命を押し上げているのなら
ボクは大いに歓迎したいとともに、まだまだ日本は捨てたものではないなと思う。
この記事は過去記事です。現在の平均寿命ではありませんのでご了承ください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。