巷でよく新聞広告が入る「1000円でオイル交換フェア」「1000円でタイヤ交換フェア」というこれらのフェアはどうなのか?これは利用する立場で考えると、とにかくお得なので間違いなく利用した方がいいです。
それでは工場側の本音はどうなのか?
まず、こういった格安フェアの狙いですが、「新規ユーザーを取り込む為のもの」この一点に尽きると思うんですよ。社会貢献といったものはきれいごとです。新しいユーザーが利用しやすいように招き入れているわけです。
実際にぼくが勤めている整備工場でも同様のキャンペーンを1年に2回程度行っています。雪が積もる地域なので、タイヤの履き替えを狙って行うんです。その成果はどうなのかというと、
「新規ユーザーはほとんど獲得できない」
間違いなく新規ユーザーの獲得にはつながりません。100台の内、1台入庫するようになるかならないか程度ですね。そもそもこういったフェアを目的に利用してくるユーザー層がいます。おそらく僕もお客さんの立場に立ったらそうなると思います。やはり安いにこしたことはありませんからね。
新聞の広告をよくチェックして、オイルが1000円で交換できる時に交換すればいいでしょう?年に2回開催されるのなら、大体の年間走行距離を1000円のオイル交換だけでカバーできます。ランニングコストが減らせる訳です。
タイヤ交換もそうですね。DIYでやってもいいけど1000円なら頼んでもいいかなとなっちゃいますよね。タイヤ交換を自宅で行うのは結構しんどいですよ。僕はさすがにしんどくなってきたので、工具を去年買いました。油圧のパンタグラフジャッキと、電動インパクとレンチ、あとトルクレンチです。工具があっても面倒くさいことに代わりはありません。
この手の格安キャンペーンを行うと、獲得できるのは格安キャンペーンの時だけユーザー。通常の常連さん達はただお店が込み合うだけで割をくってしまいます。ヘビーユーザー様達にはなんのメリットもない。だったら通常料金でいいから空いていて、込み入っていない時にやってもらいたいという声もあるわけですからね。
本来ならそういったお客様を満足させるメニューを手厚く考えないといけないんですが、やはり競争社会なので、こういう格安キャンペーンを打って、100台中の1台を獲得しないといけない時もあるのです。
ただ一つ言える事は本当にお得なのでどんどんと利用した方がいいですよ。ということですね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。