エンジンオイルっていうのはクルマ好きならいろいろな銘柄を試したくなるもの。
僕も昔FD3Sに乗っていた頃は、毎回違ったオイルを入れてそのフィーリングの違いなどを楽しんでいました。
その頃の僕は整備士でもなんでもなくて、ただのクルマ好きな兄ちゃんといったところ。オイルを選ぶ基準なんていうのは化学合成油だったらなんでもいいんでしょ?
という単純なチョイスでした。これはこれで無知で怖いところがありますけれど・・。
目次
オイルを選ぶ基準はグレードと粘度である
こんなこと今更書いても仕方がないほど、知られているところです。
エンジンオイルを選ぶ際に基準とするのはグレードと粘度です。取扱説明書を開けば、
マツダロードスター電子取扱説明書より引用
このように大抵の車種は説明書に書いてあります。
グレードっていうのがSMとかSNというものです。基本的にアルファベットの文字がZに近づくほど近年の基準を満たしている性能の高いオイルになります。
そして0W-20とか5W-30と書いてあるのが粘度です。
今の自動車に使われているエンジンオイルはマルチグレードオイルで、冬から夏までカバーできる粘度のものを使っているのです。
基本的にエンジンオイル選びはこの説明書に記載されているグレードと粘度を守っていれば壊れることはありません。
昔のクルマに0W-20を入れてみた
整備士になってから、僕は意図的にこのルールを破ったことがあります。
乗っていたクルマの指定エンジンオイルの粘度は10W-30か5W-30でした。このクルマに0W-20を入れてみたんです。
オイルは部分合成油で基本性能は高いものでしたけど。
そうしたらどうなったか?不具合というものが出たかといえばそんなことはなかった。そして、低粘度オイルを選んだということで気になる燃費はアップしたのかというと、それもさほど体感できるほどではありませんでした。
燃費なんか使い方次第で大きく変わります。オイルを入れ替えて変化を感じるよりも、普段の使い方での上下が激しいから数値が読み取れませんでした。
ただ、メカニカルノイズは若干大きくなったと思うんです。やはり粘度が高い方がエンジンオイルの油膜は厚い。低粘度オイルを入れることにより、エンジンのノイズが外に漏れ出していたのかもしれないですね。
いずれにしろ、入れてもそう簡単には壊れはしないわけですが、あまりお勧めはできません。
みなさんも試すときは十分に気をつけて試してみてくださいね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
前の職業の上司は、ふる~いトヨタ車に乗っていて、マフラーから(もうもう)と白煙を上げて通勤
していました。ある日、白煙を吐いていない。聞いてみると、「ギアオイルを入れた。」との事。
数年後同じく(自分の)トヨタ車の(ラッシュアジャスター)が五月蠅くて、同じくギアオイルを
入れたら(総量の1割くらい)見事に騒音が消えたことがあります。因みにその後3年くらい乗りました。
さすがにエンジンにギヤオイルを入れたことはなかったですね〜。純粋なディーゼルオイルを入れたこともありましたが、まあ普通でした